表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
621/1090

10話

ちかげの問い掛けに、むつは眉間にシワを寄せていた。だが、答えは決まっていたのか、ふっと笑って見せた。


「勿論、雪女が正常に戻るのが1番だと思ってる。後は凪君と雪女が恋路を行こうが、それぞれの道を行こうが好きにするべき。本人達の事にまで、口を挟む権利はないもの。颯介さんも気掛かりは消えるし、うちの社長も帰って来る…はず」


「と、なると…むつは雪女を追って行くのか。どうにか出来るとは思えないが」


「まぁね、何か出来ないか考えてみるよ。あたしに出来なくても…」


自分には出来ないが、誰になら出来るのか、むつは言わなかった。それよりも、と努めて明るい声を出した。


「雪女のご飯ってやっぱ男の人の精気?」


「…?言い伝えとしてはそうだな」


「ちかげでも分からない?」


「あぁ、実際に雪女をこの目で見たのは今回が初めてなんだ。雪女が食事を必要とするのか?」


「さぁ?たださ、凪君の探してる雪女…さゆきって子を探してて雪女の集団に囲まれた時に、雪女たちはうちの3人に迫ったから。やっぱし、色仕掛けで精気を奪うのかなって」


「…単に、好みの男に言い寄っただけじゃないのか?よろず屋の3人を好む女は居るだろ。そこそこ、見映えもいいんだからな」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ