表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
620/1090

10話

ほっとしたような祐斗の顔を見て、ちかげはそろっとむつに視線を向けた。すると、むつはふるふると細かく首を横に振っている。それを見て、ちかげは何やら納得したようだった。


「ところで、山の神の子って…?」


むつはわざとなのか、山と神という言葉の間の、のを強調するかのようにたずねた。


「雪女は季節を司る妖だ。神にも近い…雪女が居るから、冬という季節に雪が降り積もるんだ。山の神が作り出したのが、雪女だからな。それは俺たちが簡単に手出し出来る物でもない。神聖であると同時に四季のバランスもあるからな…それに、かなり手強い」


「神の作り出した妖か…確かに手出しすれば、山の神の怒りに触れるかもしれないもんね。ただじゃ済みそうにないわね…でも雪女と人間との馴れ合いはお許しになられたのかしら?」


「雪女と共に行動してた湯野の弟か?どうだろうな…それは分からない。神をもってしても止めようにも、止められない事はある」


「それもそうね。ましてや、自分の子供の事なら尚更そうなのかもしれないわね」


「あぁ…この件は難しいな。色々な物が混ざりすぎている。むつは、どうなるのがベストだと思ってるんだ?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ