表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
586/1090

10話

「本当にもう…とにかく、最近は皆勝手すぎるんですよ。落ち着いたら、呑みに行って、あらいざらい隠し事を話して貰わないと気が済みません」


「祐斗は隠し事ないの?」


「隠そうとしても、すーぐ気付いちゃうじゃないですか‼俺だって隠したい事くらいあるんですからね」


ぷりぷりと怒りだした祐斗に、むつはきょとんっとした顔をした。祐斗がこんな風に怒るのは珍しい。それほどまでに鬱憤が溜まっているのか、それとも少しずつ仕事をこなして自分に自信を持てるようになったのか。むつには、両方のように感じた。そうなると、祐斗が少し頼もしく思えた。


「もー…だって、祐斗ってば素直なんだもん。ごめん、ごめん。終わったら、そうね。皆で久しぶりに呑まないとね」


そう言って笑ったむつは、祐斗の手をきゅっと握った。突然の事に驚いた祐斗だが、それを嫌だと思わなかった。


「祐斗の気持ちも聞けたし…行こっか?でも、そうね…うちって皆少しずつ特殊だから、気持ちとか思ってる事が言えない時って多いのかもね」


「遠慮なのか信用されてないのか分からないですけどね…」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ