表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
573/1090

9話

風呂場のドアは1度閉まったが、すぐに開けられ、ぽんっと管狐が床に下ろされて、再び閉まった。追い出された管狐は、しょんぼりとしたのかするするとベッドに上った。


「よしよし…お前、やっぱり寂しいんだな?凪君に置いてかれて、むつさんに追い出されて」


話し掛けながら、むつが撫でてやると管狐はぷいっと顔を背けた。寂しがりで、素直じゃないのは、誰かにそっくりだなと祐斗は思った。その誰かは、祐斗が何を思っているのかは知らずに、シャワーを浴びているのだろう。風呂場から、ばしゃばしゃと水音が聞こえてきていた。


シャワーだけで済ませたのか、むつは備え付けのバスタオルで髪の毛を包んで、すぐに出てきた。包みきれていない髪の毛からは、ぽたぽたと水滴が落ちている。


「…ドライヤー壊れてる」


「最悪じゃないっすか!?」


最悪だと呟きながら、むつはがしがしと髪の毛を拭き始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ