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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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9話

気だるげに電車を待っているように見える山上だったが、内心はそうでもなかった。颯介と雪女との関係が、直接的な物ではないにしても、弟の凪が関わっているとなると、颯介の身も危ない。それは、むつが聞き及んだから違いないだろう。だが、恐らく危険なのはそれだけではない。雪女という物が、どんな物なのか颯介と凪が本当に分かっているとも思えない。そもそも妖と安易に関わる物ではないのだ。


そんな風に考えていた山上だったが、安易に関わっていき、仲良くなって帰ってくる女が、身近に居る事を思い出していた。たった1日会わなかっただけで、すっかり忘れていたとでも口が滑れば、それこそ烈火のごとく怒るだろう、むつ。その存在は山上にとっても大きく、目を離しておくのも心配になる時が多々ある。


何かと心配になるむつを祐斗と2人にして、置いてきてしまったが大丈夫だろうか。今更になって、そんな不安がむくむくと込み上げてくる。何をしでかすか分からないむつの事だ。もしかしたら、祐斗を引っ張り回して、何かしらしているような気もした。

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