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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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9話

何もしない、とは言った西原だったが今夜は寝室には入れて貰えずに、ソファーで毛布にくるまって丸くなっていた。寝室から追い出された際に、ちゃっかりと管狐がベッドに居たのを見ていた西原は、悔しさを感じていた。話をしている時には、どこに居たのか姿は見えなかったが、むつになついているようであったし側には居たのかもしれない。


余所者の管狐はよくて、自分はダメというのが気に入らない西原だったが、そこで腹を立ててむつに言えば、本当に器の小さい男となってしまう。だが、溜め息は知らず知らずのうちに溢れていた。


どこか納得出来ない気持ちはあったものの、いつの間にか西原は眠りについていた。そんな西原の気持ちを全くといっていいほどに知らないむつは、なかなか寝付く事が出来ずにそっと寝室から出てきていた。


寝室から漏れるわずかな光で、西原の顔はある程度は見えている。暢気に寝息をたてる西原の顔を、羨ましく思いながら見ていたむつだったが、ぱちっと西原が目を開けると驚いたような顔をした。

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