表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
506/1090

9話

手伝うといっても、むつに言われた事をするだけで、返って邪魔になっているのではないかと西原は思った。だが、むつはそうとは思ってもいないのか、どこか穏やかな顔つきだった。それに、会話が思い浮かばなかったからか、ぽつぽつとあった事を話し始めていた。


それらを聞きながら、西原はむつが切った野菜を鍋に入れた。夜だからか、野菜をたっぷりと入れたスープを作るようだった。


見合いの事から、最後に宮前を父親がむつを助けてくれた事、玉奥の父親にも助けられた事。むつは、ざっくりとだったが、それらを説明した。自分の事は、ここでは話さなくてもいいかと、省いていたが西原は、特に追求はしてこなかった。その事は、また今度でもいいとの事なのかもしれない。西原が聞いてこなかった事を、むつは少しばかりほっとしていた。自分でもはっきりと分からない事を言って、変に気にさせても仕方ない事だ。そんな西原の気遣いは、優しさだなとむつはつくづく感じていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ