表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
499/1090

9話

誰かが来るような連絡はなかったし、夜だから何かの業者だろうか、怪しげな勧誘だろうかと、身構えつつエントランスの映像を確認した。だが、そこには見知らぬ人ではなく、よく知った男の顔が映っていた。


「…何してんの?」


『いや…その…』


受話器を持ち上げて、むつが言うと、画面越しに男は、がりがりと頭をかいていた。困った時、照れた時にするその癖は昔から変わらないな、と思った。


「まぁ…いいや、どうぞ」


『悪いな…』


むつがオートロックを開けると、男は開いた自動ドアから入っていった。それを見届けてから、むつは受話器を置いてすぐにキッチンに行くと、電気ポットは水を足してスイッチを入れた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ