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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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8話

がりがりと頭をかいた西原は、むつの手からお盆を取ると、特に何も言わずにソファーの方に行ってしまった。コーヒーくらい運べるのにと思いつつ、むつは西原の後に続いた。


西原はお盆に乗せたまま、祐斗と冬四郎にマグカップを渡すと、自分のとむつの分はお盆に乗せたまま、膝の上に置いていた。テーブルには地図が広げてあるし、置く所がなかったからだろう。少し悪いなとは思ったが、マグカップを置く場所として、西原の膝の上を借りておく事にした。


「…むつさん、地域までは絞りこめたんすけど…行ってみますか?」


「うん。行く…でも明日、だね。もしかしたら、颯介さんからも社長からも連絡来るかもしれないし」


「1日だけ待つって事ですね」


「それ以上は待てない。何かあったとしたら…それに、弱くてもちか達の事はあたしのが知ってるし」


「…ちかさんの事だけじゃないっすか?」


「ま、それもそうだけどさ…やる事決まったら、ちょっと安心しちゃった。祐斗、ご飯食べない?」


また今日も昼食など取っていない2人は、空腹でくるくると鳴る腹を手で押さえて笑っていた。

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