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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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8話

祐斗が他の県名を読み上げると、管狐は指示された通りに、尻尾で祐斗の腕をぺちぺちと叩いた。だが、祐斗はそれを無視するように次々と他の県名を読み上げていく。もし、聞いた事のある県名だったから反応したのではないかという、疑問があったからだった。


沖縄県まで読み上げていくつもりなのかと、むつは思ったが、祐斗が確認の意味を込めてしている事だからと、口には出さなかった。こういう部分を見ていると、慎重な祐斗が居て良かったと本当に思えてくる。自分であれば、管狐が反応を示したから、そこだと決めつけていたに違いなかった。


そんな慎重な祐斗に対して管狐は、どう思っているのか分からないが、律儀にもぺちぺちと尻尾で腕を叩いていた。だが、いい加減疲れたのか、祐斗の手の上から下りた。


「ん?」


じっと祐斗を見ていたかと思うと、管狐は祐斗の指先に顔を近付けた。そして、小さな口でかぷっと噛み付いた。


「…っ‼」

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