表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
490/1090

8話

祐斗も無駄だったかもと、県名を読み上げながら思っていたが、むつの膝の上に居た管狐がテーブルに移動してくるのを見て、おや?と思った。それが何を意味するのかは、管狐持ちではないむつにも祐斗にも分からない。だが、管狐はじっと祐斗の指の置かれている所を見ている。次の県名を読み上げるか悩んだ祐斗は、むつの方を見た。


「…そこかしら?」


「かもしれないっすけど…」


「管狐、ここなの?そうなら祐斗の手の上に乗っかってくれるかな?」


むつに言われた管狐は、するするっと地図の上を移動して祐斗の手の甲にちょこんっと乗った。


「…当たりみたいよ?」


「本当っすか?ただ聞いた事のある県とかって事じゃないっすよね?」


「指動かして他を読み上げて。管狐そのままね。違う県だったら、尻尾で祐斗の腕を叩いてくれる?」


「…喋ってくれたら楽なのに」


祐斗はそんな事をぼやきながら、言われた通りに管狐を手の甲に乗せたまま、次の県に指を移動させた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ