表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
49/1090

2話

「………」


コーヒーを飲みながら、むつはきょろきょろしたり、鳴ってもいない携帯を見たりと、やはり落ち着きがない。


「…ねぇ、しゃちょおぉ」


「うぅるせぇ‼うるせぇなお前‼祐斗、むつの相手してやれよ‼こいつ、うるせぇ」


「えー…」


「あぁぁぁぁ‼」


むつはわざとらしく声をあげて、両足のかかとで、だんだんだんっとリズミカルに床を鳴らしている。


「むつさん、うるさいですよ。もう静かにしててください。何かする事ないんですか?」


「無い‼仕事ないっ‼なーいーっ‼」


「何なんだよ、あいつは…」


「湯野さんが心配で仕方ないみたいです」


「分からなくはないけどな…むつ、お前が普段連絡寄越さない時は、こうやって心配されてるって事を身に染みて覚えろ」


「…それを言われると…はい…ごめんなさい」


急にしゅんっとして大人しくなったむつは、冷めたコーヒーを飲みながら溜め息を漏らしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ