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8話
「………」
「つまり?」
「…どっちもが弱くて足手まといなら、協力したらいいだろ?1+1=0にはならないんだから」
「むつと祐斗君ならバランスよく出来るよ。俺と宮前さんみたいにさ」
冬四郎と西原がコンビで動いたとして、それがバランスいいのかは分からない。
「生真面目な宮前さん、ちょっと軽い西原君。な?バランスいいだろ?」
自分の事なのに君をつけて呼んだ西原は、恥ずかしげもなくにっこりとしていた。冬四郎も西原が、軽いのは認めているようで、呆れたような笑みを浮かべていた。