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8話
「………」
「………」
散々、弱い弱いと言われていただけに、むつはもしかしたらと思ったのかもしれない。それを聞いた冬四郎と西原は、顔を見合わせて黙ってしまっていた。
「んー…まぁ…強くはないからな、2人共」
「弱いとも思わないけど」
冬四郎の言葉に対して西原が、フォローするような形で言うと、むつと祐斗は顔を見合わせた。
「むつは突っ走るタイプだろ?そに祐斗君が振り回されてるけど、祐斗君の方が落ち着いて動けてたりもするだろ?」
西原がゆっくりと言い聞かせるように言うと、むつも祐斗も首を傾げた。それを見て西原は、端から見たらそうだよと念を押すように言った。