454/1090
8話
管狐と一緒にベッドでぐっすりと眠り、翌朝むつはいつも通りに出社した。普段と違っているのは、日本刀を持ち歩いている事と、管狐が当然のように、むつの胸元に収まっている事だった。
「…仲良くしてるみたいですね」
「うん。一緒にお風呂入って寝たし」
むつのすぐ後から出社した祐斗は、管狐をちらっと見ると呆れたような顔をした。だが、むつが管狐と一緒に風呂に入って寝た事に関しては、何も言わなかった。
コーヒーをいれる為にかむつが、キッチンに入っていくと、ちらっと時計を見た祐斗も、キッチンに入って行った。
「どうしたの?コーヒーくらいあたしが…」
「あ、はい…そうじゃなくて…」