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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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8話

化粧を落として、ばしゃばしゃと顔を洗ったむつは、足元で待っている管狐に気付くと、くすくすと笑った。手を差し出すと、管狐はするっと上ってきた。完全になついている管狐に、むつは笑みを浮かべていた。


「餃子食べたし…臭い?」


口元を手でおおって、はぁと息を吹き掛けてみて、臭いがしないかと確認してみると、やはり少しニンニクの臭いがしているようだった。もうこのまま風呂に入って、歯も磨いてごろごろしようかと思ったむつは、ぷちぷちとボタンを外し始めた。


脱いだ服をかごに入れて、管狐を片手ですくいあげるように掴んだむつは、包帯を外してやるとそのまま一緒に風呂へと入って行った。

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