表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
43/1090

1話

はらはらと雪が降る中、むつは冬四郎の傘に入って並んで歩いていたが、ふっと立ち止まった。


「…どうした?」


突然むつが立ち止まると、冬四郎も立ち止まった。例年にない雪に、寒がりのむつでも喜んで雪の下に立っているのかと思ったが、そういうようにも見えない。むつは何やら、考え込むような顔つきで空を見上げた。


「むつさん?」


追い付いてきた祐斗が、傘にむつを入れてやると、むつは少し眉間にシワを寄せていた。


「…何か…普通の雪じゃない気がするの。何か感じたりはしない?」


「こんなに降るのは普通じゃないかもしれませんけど…特には何も感じませんよ」


「そう?なら、気のせいかな…?」


むつは手のひらに乗った雪が、ゆっくりと溶けていくのをじっと見ていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ