414/1090
7話
「ってなると…関係あるかな?凪君が居なくなった事…っと、わぁ‼」
今日はよく驚いたり叫んだりするむつだな、と祐斗が隣を見ると、むつの胸元に居た管狐がするっと出てきてテーブルにのぼった所だった。胸元に入れていたのを忘れていたようで、むつは隙間が出来た胸元を擦っていた。
「そんな所に入れとくからだ」
「だーって、肩にする?ここにする?って聞いたら入ってきたんだもん。入れとくと暖かいし…」
「湯タンポじゃねぇんだぞ?」
「颯介さんの真似したかったの」
変な真似するなと山上は呆れていたが、むつは意外と真面目に真似していたのかもしれない。唇を尖らせて、抗議するような顔をしていた。
「むつさんも社長も…話がすぐに脱線するから、辞めてくださいよもう…むつさん、管狐は何か言いたいみたいですよ?」