表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
409/1090

7話

誰とでも何とでもすぐに打ち解ける、不思議なむつを横目に山上と冬四郎はゆっくりとタバコを吸っていた。むつはその間に、コーヒーをいれると先に出ていった。奥の方から、祐斗のむつさんどこに管狐入れてるんですか、という呆れたような声が聞こえてきていた。


「…ほらな、祐斗の反応正しい」


「本当ですね…むつは、何なんですか?」


「…何ってお前の妹だろ?」


何を今更と山上が言うと冬四郎は、そうでしたと溜め息と一緒に煙を吐き出した。


「まぁ不思議な子だな。何であんなにも、人にも妖たちにもなつかれるんだか…良い人が分かるってやつか?」


「本能的にって事ですか?」


「それ。むつも本能っていう勘を頼りに仕事してるからな…野性的でたくましくてよろしい」


「…全然、羨ましくはないですよ」


くつくつと笑いながら山上は、最後の一口を吸うとタバコを揉み消して先に出ていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ