表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
348/1090

6話

むつは携帯を片手にキッチンに入っていった。換気扇をつけているのか、話し声は全然聞こえてこない。ただ、むつの声がいつもより低いような気がする。


キッチンから出てきたむつは、無表情のようなどこか怒ったような顔をしていた。ひんやりとした横顔は、仕事の時に見せるそれだった。だが、今は少し違う。


ちらっと山上を見たむつは、そそくさと上着を着始めた。ブルーライトカットだという眼鏡は外して、机に置いてある黒ぶちの眼鏡をかけている。


「あたしも自由こ「どこに行く?」」


「え?」


引き留められる前に出ていくつもりでもいたのか、がしっと山上に腕を掴まれたむつは惚けたような顔をしていた。


「え?じゃねぇよ。お前は、どこに行くんだって聞いてるんだよ。何だよ、あたしも自由行動って」


言い切る前に山上の言葉が被せられていたのに、むつの声はしっかりと聞こえていたようだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ