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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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6話

祐斗が鞄を置いて、自分の分のコーヒーをいれにキッチンに行くと、むつはからからと椅子のキャスターを鳴らして、山上の隣に行った。


「移動を面倒くさがるな」


「祐斗に話す?」


「…いや、余計に心配させたり身構えさせるのもな。あいつは、お前以上に顔に出るから黙っとけ、今はな」


「分かった」


こくりと頷いたむつは、祐斗が入っていったキッチンの方を見ていた。その横顔からは、何を考えてるのか分からなかった。


「…あれ?どうしたんすか、むつさん」


マグカップを片手に戻ってきた祐斗は、むつが山上の隣に、それも椅子ごと移動しているのを見て、くすりと笑った。


「最近、仲良しっすよね。ヒーターの前にも一緒に居ましたし。むつさん、本当に人が恋しいんですか?」


「…うるさいわよ。ほっといて」


「はいはい。で、どうします?湯野さんに連絡してみますか?」


壁掛けの時計を指差した祐斗も、やはり颯介がまだ来ていない事は気にしているようだった。

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