表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
332/1090

6話

タバコを吸い終えたむつもコーヒー片手に、事務机の方に行った。壁掛けの時計を見ると、始業時間までまだ30分もある。むつが30分前に来る事があっても、山上が30分以上も前に来るのは珍しい。


「…何で早く来たの?」


「あ?何となくだ、何となく。むつは?」


何となくで、こんなに早く来るはずないと思いつつも、むつは深くは聞かない事にした。


「えー?昨日、お兄ちゃん所に泊まって、一緒に家出たから、かなり早く着いたの」


「お前、いい加減に兄離れしろよ?」


「無理。お兄ちゃんが1番がいい」


「湯野ちゃん所とは大違いだな」


「…かな?でも、凪君は何だかんだ颯介さんを頼って出てきてるんじゃないかしらね」


「そうだろうけどな。湯野ちゃんも何だかんだ、弟が可愛いみたいだよな」


「うん。余程、憎み合ってない限りは、そんなもんじゃないのかしら?きっと、どっちも相手の事は大切に思ってるわよ」


「宮前家程じゃないにしろな」


「うちは…仲良すぎるから」


冬四郎以外の、3人の兄たちの顔を思い浮かべたむつは、今度はいつ5人で集まれるのだろうかと、それは後何回あるのだろうかと、そんな事をちらっと思っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ