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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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6話

「そう捉えたか、元に戻すのは無理だって事か…そのどっちかだな」


「うん…」


「元に戻す…のが今回の依頼になるんだよな?見付け出して、人を襲わせないようにするっていうのが、最終地点だろ?」


「…そう」


くわえていたタバコを手に持ったむつは、何か言いたそうに山上を見た。口を開いたが、結局は何も言えずに口を閉じた。そんな事をしている間に、かちっと音がしてお湯が沸いた。


沸騰している証拠に、ごぽごぽと音がしている。コーヒーをいれる為にお湯を沸かしたのに、むつはマグカップさえ出そうとはしない。そのかわりにか、山上がマグカップを出してインスタントコーヒーの粉を入れて、お湯を注いでむつの前に置いた。


「言いたい事はなんだ?」


「…ううん。今度の仕事は、三つ巴の戦い?」


「それは均衡してる時に使うんだぞ?あいつら、雪女ども、よろず屋…均衡してるか?」


「うち、最弱」


考える事もせずにむつが言うと、山上はぱこんっとむつの頭を叩いて、ようやくタバコに火をつけた。


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