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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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6話

以前のように、炎を操ってみたり人形を飛ばしてみたりは出来ない。それでもある程度、分かる事は分かる。それは、近くに妖が居るか、浮遊霊が居るかといった具合に。


颯介は自分の能力が大した事ないように言っているし、弟の方が能力では上だというような事を言っていた。だが、それはどうにも違うような気がした。凪には出来ない事を、颯介はいとも簡単に、それも当たり前のようにしてのけた。それを目の前で見せられた凪。兄弟の溝は深くなるばかり。むつは、そんな風に思っていた。だからなのか、凪が必要な事でさえ言ってくれないのは。兄弟の間で、家族の中で何があったのかは分からないし、それに関して何かしてやれるわけでもない。当人たちで、していかなくてはならないのだから。


そんな事を思っていたむつは、ふと寂しいような気がしてきた。そして、ふらっとした足取りで最寄り駅でもない所で降りると、改札を出ていた。あまり通った事のない道ではあるが、目的の場所までの道くらいは分かる。

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