表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
177/1090

4話

焼おにぎりに満足したのか、半分も食べると管狐はむつの膝の上で丸くなっていた。


「さっき、よその管狐が来てたのに、湯野さんの管狐は出てきませんでしたね。やっぱり悪意なかったって事ですか?」


「颯介さんに対しての害がないなら、出てはこないのかもね」


「そんなに湯野さんが大好きなのか?」


管狐が残した焼おにぎりをかじりながら、むつは首を傾げた。だが、颯介を気絶させた山上に対しての怒りからしたら、そうなるのかもしれない。


「…じゃないかな?分かんない。管狐がどのくらい颯介さんを好きかは…気持ちって数字でも言葉でも言い表せない物だしね」


「それもそうだな」


「分かった事は、管狐はご飯は好きでも焼いてあるのは好まないって事ですね」


「祐斗…よく気付いたね。そうなの、これ中身だけないのよ…こだわりかしらね?」


「食は生き物の基本だからな。こだわりがあって当然だ。でも、俺は外側好きだぞ」


西原はむつの手を取って、残された外側の焼かれた部分をかじった。ほんのりと醤油がついていて、こうばしく焼けていて美味しいと満足げだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ