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4話
食事も片付けも終えると、むつは大きな欠伸をしていた。山上と西原は、ワインも呑んでいるが、祐斗はもう眠そうにしていた。
「…よく呑むわね」
クッションを顎の下に入れて、むつと祐斗は寝転んでテレビを見て、完全にくつろいでいた。
「ですね。むつさんもですけど、むつさんの周りの人もお酒強い人ばっかっすよね」
「かもね。でも…しろにぃと先輩と颯介さんくらいじゃないかしら?他の兄はそこまで呑めないし、菜々もあたしもそこまでよ?こさめは1杯くらいだし。あ、篠田さんどうなんだろ…強そうだけど」
「篠田さんも強いっすよ。湯野さんといい勝負って所じゃないですか?俺、社長もですけど…湯野さん、西原さん、宮前さん、篠田さんが酔った所見た事ないっす」
「あたしも…」
「慣れ、なんですかね?」
「それもあると思うけど…体質?分解が早いんじゃないの?お財布には優しくないよね」
むつと祐斗はそんな話をしながら、少し呆れたように2人を見た。