表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
146/1090

3話

シャワーだけのつもりだったが、むつは湯船に勢いよくお湯を入れ始めた。ゆっくり温まれるのはやはり湯船でだ。


雪で濡れた服を脱いで、むつは頭から熱いお湯をかぶった。ゆっくりと身体が暖まっていくと、むつは今日の短い間に色々な事があったな、と息をついていた。妖の出現より、颯介の事が気になって仕方ない。西原から聞いた話からすると、颯介の家はむつの家よりも複雑で、悩む事が多いのかもしれない。


家庭の事情っていうのは、当事者とならなければ分からない。端から見れば、そんな事かと思っても、意外と悩むのだ。悩みとはきっとそんな物だ。むつは、もこもことさせた泡で全身を包みこんだ。


風呂場がお気に入りの香りで満たされてくると、心地よさにむつは気持ちが落ち着いてくる気がした。だが、やはり色々な事が気になって仕方ない。


「…一緒に居ても問題にはならないのに」


お湯が溜まってくるとシャワーで、泡を流した。そして、置いてある入浴剤を入れてお湯の温度を確認すると。そろそろと入っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ