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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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3話

急かすなよ、と笑いながら西原はタバコに手を伸ばした。早く話が聞きたいむつは、少しむっとしていたが、呼び出したあげくにここまで来させている。だからなのか、西原が言い出すのを待つことにした。


「ってもな、湯野さんの弟さんの捜索願いの事を知ったのは昨日だ。それで宮前さんと会っててな…その時に、写真も見たんだ。宮前さんって…警視正が、かもしれないけど顔が広いからな。それで、知ってたんだ。黙ってたのは悪かったかもしれないけど、湯野さんから話を聞いてないのに言うわけにはいかなかった。だから、宮前さんは本当に、むつたちがまた面倒な事に巻き込まれたんじゃないかって心配してたんだ」


「…お兄ちゃんから、聞いたの?」


「あぁ、湯野って名前もしかして、湯野さんの弟さんじゃないかってな…まぁあれだよ。向こうの警察から、兄がこっちにいるから、もしかしたら現れるかも…何て言われてたらしいからな。でも、変だろ?お兄さんを頼って来たんだとしたら、別に俺らの出る幕なんか無いだろ?」


「…颯介さんに会わせる前に保護したい?」


「な?俺も思った。たぶん、宮前さんもその辺の事は思ったんじゃないか?事件性にしろ何にしろ…だから、余計に言わなかったんだろうな。むつと祐斗君が悩んでたってのにな…悪かったな」


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