表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
134/1090

3話

「はぁ…とりあえずコーヒーいれるね」


疲れた様子のむつは、キッチンに入っていくと電気ポットのスイッチを押した。とりあえず颯介は寝かせたし、帰ってきたという安心感からか、むつは足の力が抜けていくのを感じていた。


「あ、むつさん…」


祐斗が気付いた時には、むつは見えなくなっていた。リビングからでは、対面式になっているキッチンの中までは見えない。祐斗が覗きに行くと、シンクに指をかけるようにして、へたりこんでいるむつが居た。


「…おいおい、むつまで…大丈夫か?」


様子を見に来た山上は、むつの側でしゃがみこんで顔を見ている。むつは顔を上げたものの、立ち上がる事が出来ない。


「立てないか?」


「うん…足の力抜けちゃった」


「ったくもう…本当にどいつもこいつも」


悪態をつきつつ、山上は軽々とむつを持ち上げた。そして、ソファーに連れていくと、壊れ物でも扱うかのように、そうっと座らせた。


「あ、ありがと…」


「…コーヒー勝手にいれるぞ?あと灰皿だな…えーっと、どこだ?むつの部屋は引っ越しの時以来だからな。どこに何があんのか、さっぱりだ。西原、おーい来てくれ」


「はいはい」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ