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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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1話

言い合いをしていた2人は、顔を見合わせると揃って溜め息を漏らした。そして心配そうな顔で、男が向かっていった方を見ていた。


むっちゃんと呼ばれた女、玉奥むつはぎしっと椅子を鳴らして座った。長い髪の毛を珍しくも、2つにわけて三つ編みにして、おさげにしている。そこにフレームの大きな眼鏡、と見た目だけはばっちり大人しそうになっている。だが、足を組み、腕を組みと堂々としている姿からして、中身まで大人しいとは限らないようだった。


「…元気ないわね」


「ここ最近そうですね」


席を立った男とは別に、むつと言い合いしていた男。というよりも青年は、眉尻を下げていた。机に肘を置いて、頬杖をついている青年、谷代祐斗は再び溜め息を漏らした。こちらは、むつとは正反対に、どこか大人しそうな雰囲気がある。


2人が落ち込んだような顔をしていると、先程席を立った男、湯野颯介が戻ってきた。手には3つのマグカップを器用に持っている。そして、2人の顔を見ると微かに首を傾げた。

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