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よろず屋 -ゆきのこいじ-  作者: 幹藤 あさ
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3話

強い風の音と、小石でも飛んできているかのような音。それ以外には何の音も聞こえてこない。と、いうより他の音は、かき消されているかのようだった。そんな中、ちりんっと微かに涼しげな音がした。


「相変わらず…」


綺麗な音だ、とむつは思った。


むつたちのように、能力のある者が使う物。それを術具とでも言うのだろうか。それは、使う者に委ねられる。使う者の心1つで、良くも悪くも変わる。


ちかげが使っているのは鈴だ。お守りのように、小さな物が1つだけの物もあれば、巫女舞が披露される時に使われるような、いくつもの鈴がつけられ、しゃんしゃんと鳴る物もある。ちかげが、手にしているのは小振りな鈴が、2つ紐で結ばれている物だ。


決して大きくはない。控えめで、小さな音ではある。だが、それでもこの雪風の中、しっかりとむつの耳に届いていた。

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