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2-37.怒りの矛先

m(__)m更新が三日も空いて仕舞い申し訳ないです。

バイトが忙しくて、中々執筆することができなかったですΣ( ̄ロ ̄lll)


※沢山の誤字脱字のご指摘ありがとうございます。

本当に助かります!そして何気に私誤字脱字のミスが多い( ̄◇ ̄;)

出来る限り気をつけて執筆するように頑張ります

「いやぁアレクのあのパンチ! すげぇすっきりしたわ!アハハハハ!」


ランバートがケラケラと笑い出す。その横でアレクが苦笑いしている。

二人がいるのは野外訓練場グラウンドγでロイスとの特訓によく使われている野外訓練場だ。今訓練場では、アイリスがロイスの剣術指導をしている。


先に体力が満タンの時に剣術指導をしてから、体力をある程度削る。体力が削られた所で最小限の動きで回避行動を行い、ランバートとの実践訓練でどれだけ無駄をなくした動きで戦えるかに重点を置いて鍛えるってことで今はひたすらアイリスがロイスの特訓に付き合っている。


それまで暇なアレクとランバートが二人談笑している訳だが、ランバートがさっきの決闘戦でのことでケラケラと笑い出したのだ。


「そういえば、確かサザーンって侯爵家の次期当主なんだろ? あんなので当主が務まるのか?」


「まず無理だな!サザーンに王国貴族は無理だな!廃嫡になってもおかしくない言動だったからな!」


「廃嫡になってもおかしくない…?」


廃嫡ってあれだよな…。

貴族当主に相応しくないってことで当主候補から外されるってことだよな?


「あぁアスラエル王国の貴族当主選定は初代国王の残した言葉によって決められるんだ。曰く『貴族は国民を搾取の対象にしてはならない、差別をしてはならない。国民一人ひとりが国に必要な大切な者たちであり、国を支える人たちである。それを支え、護るのが貴族である』と初代国王であるダイキ様が言い残した言葉なんだとさ。 要するに国とは人であり、国民であるということを理解している者が貴族当主に相応しいらしいと初代国王が定めたのさ」


「へー… なんでランバートがそんなこと知ってんだ?」


「グフッ‼ アレク… 俺一応貴族の次男坊だぜ? 次期当主候補の予備として貴族の矜持は一通り習ってんだよ… まぁ俺に貴族なんてもんは向いてないけどな!」


「そういえばそうだったな。 確かセグウェイ男爵家だったっけ?」


「おうともよ! セグウェイってのは元は傭兵一族だったんだがな、先代国王様に実力が認められて騎士爵に取り立てられたんだ。その後もお国のために必死に功績や武功を上げて今は男爵までにのし上がった武家の家なんだぜ!」


「ほぉ…」


「まぁ話は戻るが… サザーンのあの言動ははっきり言って帝国貴族に似ている思想だ。王国貴族と帝国貴族はそもそも思想と矜持がまったく違う。王国は国民こそ一番っていう思想の下、国が動かされているが、帝国は貴族中心なんだ。 帝国貴族は全て神の子であり、それ以下の身分の者はすべて搾取の対象であり家畜だと説いているんだ。 サザーンの発言は見事に帝国貴族のソレと同じだ。この国じゃそれは絶対に赦されない… まぁこの学園に在籍しているうちにその思想を直さないとマジで廃嫡にされてもおかしくないな」


「…ん? 何で今すぐ廃嫡にならないんだ?」


「そりゃここが学園だからだよ。 この学園はある意味独立施設なんだ。王立ってなってるけど、実際は今の学園長の一族… まぁ賢者の末裔によって運営されているんだよ。 初代国王は伝説の勇者、その仲間で親友でもあった賢者に勇者が頼んで作ったのがこの学園の始まりなんだと。だから名称に王立なんて言葉は入っているけど、実際は賢者一族によって管理・運営されている国からは独立した組織扱いされているんだ」


「まぁそういうことで、ここではどんな思想で発言しても国としては問題にならないんだ。この学園内では階級制度が無効化されているからね。だからサザーンがあんな発言しても生徒たちも教師たちも誰も何も言わないし、注意もしないんだ。 まぁだからといって学園の外であんな発言したら一発廃嫡だけどな」


賢者の一族による管理・運営された学園。

そして勇者パーティが己を鍛える為に使用したとされる鍛錬のダンジョン。

それにダンジョン奥地に封印されているモノ。

この学園はいろんな意味で本当に隔絶されているんだな。




◇◇◇


アレクにアイリス・ランバートがロイスの特訓に精を出しているころ、サザーンが救護室で目を覚ました。アレクとの決闘戦に敗れ、気を失っていたサザーンが生徒会会計のトニーに治癒魔法を施された後、取り巻きたちによって第八校舎の救護室に運ばれていたのだ。


「…うぅっ‼ こ、ここは…どこだ…」


「サザーン様! 目が覚めましたか!」


サザーンが寝かされているベットの横にある椅子に、サザーンの取り巻きの一人である子爵家の次男のディース=クエアードがサザーンの目覚めを心待ちにでもしていたかのように、サザーンに詰め寄る。


「サザーン様! どこが痛む場所はございますでしょうか?」


「いや…痛みはないが、身体がやけに重たいな… まるで鉛のようだ」


「サザーン様のご容態は魔力切れの状態ですので、もうしばらくの安静が必要だと生徒会会計であるトニー=フォン=ヒッチコック様がおっしゃってました」


「…そうか… ところでここはどこなんだ? なんで私は魔力切れを起こしているんだ…?あ、確か平民風情との決闘戦は… あ、あれはどうなったのだ? うぅ…っ いや私は…」


サザーンが頭を抱えながら悩みこんだ。

どうやらアレクのパンチで壁まで吹っ飛ばされた時に頭を打ったらしく、記憶がいまだに混乱しているようだった。その様子を見たディースが正直に言うべきか迷ったが、ここで嘘を教えて後から記憶がさらに混乱してはいけないと思い、言いづらそうになりながらも真実を話した。


「サザーン様!ここは救護室でございます… サザーン様は…序列7位のアレクとの決闘戦に…そ、その…敗れたのです…」


「…うっ‼ わ、私が…平民風情にや、敗れ…た…のか…」


頭を抱えながらも、うっすらとだが少しづつ記憶が鮮明になっていく。


自分の攻撃が軽くいなされ、躱されていくアレクの姿。

アレクから発せられる貴族に対する侮辱とも思える無礼な態度に言動。

サザーンがあの無能(ロイス)にも劣っていると言われた何よりの屈辱。

自分の切り札をたった一振りで無に帰した化物アレクの一撃。

認めたくもないアレクとサザーンとの間にある圧倒的実力差。


それが少しづつ、確実に脳裏に蘇ってくる。それも怒りと共に。


「わ、わた、私が…ま、負けただと…‼ あ、あの化け物があああ! あの無礼者があああ! 我々貴族が…上級貴族の次期侯爵家当主である私が!! どれだけこの国のために働いてきたか! 何も知らない恩知らずの平民風情が!!」


手元にあった枕を殴り始める。サザーンの眼には怒りしか映っていなかった。それはアレクに対する殺意とも取れる怒りだった。記憶の混乱が解けていくにつれて、あの決闘戦でのアレクが放った数々の侮辱的言動が鮮明によみがえる。


それはサザーンの…上級貴族としての誇りを穢された想いと、この国を支える侯爵家の次期当主として奮闘してきたサザーンの努力を、行いを全て否定された気分だった。

そして何よりサザーンのプライドを傷つけたのは…


“ロイスはお前よりは強いぞ?”と言い切ったアレクの言葉。

サザーンの自尊心(プライド)を傷つけるには十分すぎるほど侮辱。


「わ、私が…‼ この私が…っ‼ あのロイス(無能)に劣っているだと‼ この序列41位の私が!次期侯爵家当主のこの私が!序列最下位のあのモヤシに劣っているだと‼ 断じて認めん!断じて許せん!私への最大級の侮辱だ!」


確かに今の私では絶対にあの平民には勝てない、それほどの実力差があることはサザーンは気づいていた。だからこそ許せないのだ。あれほどの実力者が学園の恥さらしである序列最下位の無能と一緒に訓練しているという事実に。そしてその無能より私が劣っていると言い切ったあの平民に…


サザーンが落ち着きを取り戻すころには、それは怒りではなく明確な殺意に打ち替わっていた。


それも冷静な判断を欠如したサザーンの理不尽なまでの殺意は、アレクとは別の人物への殺意に置き換わってしまっていた。





()()()()()()()()()()だけは絶対に赦さん…っ‼」








やっと地獄のG.Wが明けた…

これで普段の日常に戻れる…

執筆時間もいつも通り取れるようになる…


( *´艸`)これからもよろしくお願いいたします。

暇つぶし程度に読んで下さい!(´▽`*)

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