2-20.発表日
( ゜Д゜)クラァ――――――‼マジメニイエヤァ‼ボケェ‼
ヤッテラレルカァアアア―――――――――――(´▽`*)
(*'▽')気まぐれトーカでござんす。
今日は試験結果の発表日だ。
試験結果が掲載されている時間だろう。混むのは嫌なので少し遅めに行くことにした。
「そろそろ行くか」
俺とアイリスは止まっている宿の『猫のなごみ邸』で昼食をとった後、宿を出て学園へと向かう。後ろでは猫人族の女将さんの「いってらっしゃいだニャー」の元気な声援を貰って宿を出ていく。
ちなみに契約期間は今日でおしまいなので、部屋の片づけは既に済ませておいた。
道中に美味しそうな串焼きが売っていたので、買い喰いしながら学園を目指す。
昼食食べた後なのに、食べれるのかだって?俺は今成長期だから、食べれるのさ!
あっちにふらふら、こっちにふらふらと寄り道を繰り返しながら十五分かかる道のりを三十分かけて学園に辿り着いた。
「おお、みんな集まってるなぁ!」
学園には凄い人だまりが出てきているが、まぁこれでもマシなんだろうと思う。なんでも今年の入学希望者は実に四千人を超えていたと風のうわさで聞いた。それに比べるとここに居る人たちはごく一部だけだ。
合格者が張り出されている掲示板に向かう。
ごった返す人込みをかき分けて掲示板の前まで進む。
えぇっと…俺の入試番号は確か「A-001284」だったよな。
で、アイリスが俺の一つ上の数字「B-001285」だったな。
「あ、あった!!」
「お? 俺もあったぜ!」
無事二人とも合格したようだ。アレクとアイリスは例の拳でごっつんこした後、合格者セミナーに参加するべく校門の中へと入った。
校門の中には合格者の受付があり、そこに並ぶ。どうやらここで教科書や制服、学生証から寮の鍵まで貰えるようだ。ちなみに表の掲示板には合格者のみの番号だけが記載されており、この受付で自分のクラスが発表されるようだ。
受付の窓口が多いので、並んでいる人も少ない。あっという間に俺の番が回ってきた。アイリスは既に順番が来ていたらしく既に説明を受けていた。
「次の方、どうぞ!」
受付のお姉さんに受験票を渡す。
「はい、確認しました。アレクさんですね。ではこちらが『学生証』になります。失くさない様に管理してください。それとこちらが教科書と制服になります。制服には魔法が付与されておりますので、そのまま訓練着としても使うことができます。こちらがリストとなっています、確認をお願いします」
渡された制服や学生証は一旦異空間収納に閉まっておいて、とりあえず教科書の漏れがないかどうかリストから確認する。どうやら漏れはないようだ。
「では、これには受付を終わります。この道をまっすぐ進んだ先にある会場に入ってください。そこで合格者セミナーが行われますので参加してくださいね。 ああ、アレクさんは入試順位第七位での突破ですので序列第七席となります。特待生クラス「Sクラス」となりますので、会場ではSクラス生徒の席に座ってくださいね」
耳を疑うような単語が飛び込んできた。
「……だ、第七席!? 特待生クラス!?」
「はい!平民出身の方でいきなり特待生クラスに配属されるのは実に三十年ぶりの快挙なります。これからの活躍をご期待してます。頑張ってSクラスのままで卒業していってくださいね!」
眩しい笑で送り出されたけど… マジですか。
筆記試験はまったくもって自信ないんだけど、それでも特待生クラスに入れるのか…。
列から出て道に戻ると既にアイリスが待っていた。
「アレクくんおめでとう!どうだった?」
「アイリスこそ合格おめでとう! それに序列七席だと言われて特待生クラスになったよ」
これは喜んでいいことなのか、分からないがとりあえずアイリスには話して置く。
「てっきりアレクくんなら首席だと思ったんだけどな… だけど同じクラスで良かったよ!」
「ほえ?」
今なんて?
「私も入試順位が第八位で序列八席の特待生クラス配属になったよ!」
ってことは… 同じクラスか!
「うおおおおお!おめでとぉおお!そしてよろしくぅ!」
「ありがとうございます!こちらこそ、改めてよろしくお願いしますアレクくん!」
今度は俺の方から拳を突き出して、拳を合わせる。
いやはや、二人とも受かってることは分かってたけど別々のクラスになったらどうしようかと思ったけど、本当に同じクラスで良かったよ!俺とアイリスは合格者セミナーがある会場へと仲良く向かった。
◇◇◇
会場に案内されると、既に数十人の合格者がそろっていた。
会場の中に入ると着替え室が用紙されており、そこで制服に着替えて中の指定された席で座るようだ。
俺とアイリスは着替え室前で別れ、同じクラスで席も隣同士という訳で後程合流しようってことで別れた。
異空間収納から制服を取り出す。
制服なんて何年ぶりだろう、と昔を懐かしみながら着ていく。
紺色のブレザーに黒いスラックス、そしてネクタイの色は緑色だった。ネクタイの色は学年ごとに違っており、今年の一年は「緑色」らしい。最後にブレザーの胸元ポケットに自分の配属クラスを示す「S7」と彫られた金色の丸い弁護士バッジのような物をぶっ刺して着替え完了!
正直俺は、ブレザーよりも学ラン派なのだが、ブレザーも悪くないなと思っていた。
着替え室を後にして会場に戻る。
どうやらアイリスはまだ着替えの最中のようだ。
女性って何かと大変そうだな。
自分の席に移動すると、どうやらまだ「Sクラス」の合格者さんは誰一人来てなかった。
まぁセミナーは二時間ごとに行われるらしいので、元々十人しかいない特待生クラス全員がそろうのは入学式だけだろうな。
自分の第七席と書かれた席に座って待つ。
待っている間は暇なので学園のパンフレットを取り出して読んで待っていることにした。
どうやらこの学園は実力至上主義を上げているだけあって、本当に実力至上主義という訳でないらしい。
以外にきっちりとしたカリキュラムが組まれている。まさに育成学園のようだ。
一年生のカリキュラムでは主に基礎練が中心的に行われるそうだ。
剣術指導に魔法指導、ダンジョン攻略に基礎戦術指導か…
内容から察するに徹底的に身体と精神を鍛え上げることが目的に作られたカリキュラムのようだ。
それに一年生の間は学年関係なしの『学内ランキング戦』に参加することはできない。
その代わり、学年のみのランキング戦に参加することになる。
学年のみのランキング戦の結果は半年に一度あるクラス分けに大きく左右されるらしい。
「まさか注意書きに『特待生クラスの生徒は学年ランキング決闘戦を挑まれたら正当な理由がない限り断ることが出来ない』と書かれているとは思わなかったな」
つまりあれだろ…
挑まれたら絶対に受けろ。そして絶対に負けるな!敗北は赦されない的な感じだな。
めんどくさそうだ…。俺は本当は合格さえすればよかったのに…まさかSクラスに配属されるとは予想外だったな。
とこれからの学園生活を前にへこたれていると、後ろから声がかかった。
「お、おまたせ…っ どうかな?に、似合うかな…?」
「おう!随分着替えるのに時間がかかった…な…っ!?」
振り向いた先に天使が居た。
間違えた… アイリスが居た。
同じ紺色のブレザーに黒色のプリーツスカート。ネクタイではなく緑色のリボンを胸元に付け、見事に制服を着こなしたアイリスの姿がそこにあった。薄桃色の髪色に紺色のブレザーか、意外と合ってるな。
余りの着こなしっぷりに言葉を失っているとアイリスが残念そうな表情をし始めた。
「やっぱり… 似合わないですよね…」
「いやいや!すっごく!すっごーーーっく!似合ってるよ!」
「ほ、ほんとですかー!」
「うん!マジマジ!もうパーフェクトだよ!クリティカルだよ!ビューティフォーだよ!」
自分でも何を言ってるのか分からなくなったが、とりあえずアイリスが凄く喜んでいるのでコレはコレで良しとしよう。制服女子って破壊力あるなーっと改めて思ったよ。あぁドキドキが止まらないよ。
「そういえば特待生クラスって色々と特権が多いらしいね」
「そうなんですか?」
「うん。このパンフレットによると、いろんな特権が書かれてるよ」
「例えばどんなのですか?」
「例えば… 図書室の閲覧制限の掛けられている場所を見れたり、特別訓練場を借りれたり… 希望者には研究室まで貰えるみたいだね」
「凄い特権ですね…。だけどそんなに凄いメリットがあるってことは…それ相応のデメリットが存在するってことですよね」
「あぁ。俺たちSクラスは決闘を挑まれたら『正当な理由』がない限り絶対に受けないといけないらしい。それも敗北は赦されないとかなんとか…」
「ええ… それはちょっと…厳しいですね…。けど納得です」
俺とアイリスは合格者セミナーが始まるまでパンフレットを見ながら話し合っていた。
それから間もなくして合格者セミナーが始まったけど、ほとんどの内容がパンフレットに記載されていることをひたすら説明していたので耳に入ってこなかった。
合格者セミナーが終わった後、学生寮に案内される。
学生寮は一人一部屋必ず与えられるのだ。
それもそこに住むかどうかは任意で決めることが出来るのだが、俺とアイリスは宿生活なので喜んで学生寮で暮らすことにした。学生寮は全部で三棟五階建てで構成されており、部屋割りは既に決められていた。まぁ受付で鍵貰ったしね。
驚くことに男性も女性も同じ寮で生活を送るのだ。
学生寮は一年生、二年生、三年生とそれぞれ別れている。
だが内装はほとんど同じだ。
一階部分が共同スペースとなっている。
食堂があり、風呂や洗濯などは男女別で設けられている。
談話スペースにはソファーや机が完備されている贅沢空間だ。
二階から上の階が学生の寮となる。
男女別に分けられてはおらず、1フロア30部屋あり、とても横長な学生寮なのだ。
階段は全部で四か所設けられている。トイレにお風呂、物置収納クローゼットにベット付きという超豪華な部屋だ。それにベランダもついており中々過ごしやすい部屋だ。
最上階の五階だけは寮生徒のみの専用訓練場となっている。
ちなみに訓練用の刃引きされた武器や汗を流す用のシャワールームまで用意されている。
俺とアイリスは三階の端っこの方の部屋に割り振られていた。
ちなみにお隣さんだった。
俺が「C棟304-D室」でアイリスがそのお隣の「C棟305-E室」だ。
寮の説明と自分の部屋を確認した俺とアイリスはまったく同じ感想を言った。
「ご、豪邸やないかぁああ!」
「す、すごい贅沢空間じゃないですかー!」
ちなみに食堂もタダだった。
本当にこの学園大丈夫ですか…?
みんながこぞって入学したくなる理由がよく分かった気がするよ。
俺とアイリスはそれぞれ部屋の片づけや寮内の探索があるので、今日はこのまま各自自由行動をとった。
さぁ明日はついに来た入学式!楽しい学校生活の幕開けだと今日は早めに就寝した。
次話は『入学式』からスタートします。
すでにちらほらとSクラス生徒の名前が出てますが、次話以降できっちり自己紹介します。
あと学園の細かな設定やその他モロモロをSクラス担当教諭が説明してくれると思います。
いやー やっぱり学生の制服って学ランでしょ!
だけど見た目が一番カッコイイのはブレザーだ!
ってことで制服はブレザーにしました。当初の予定では制服なんて存在しない設定にしようと思ってたんだけど、やっぱり学園じゃん!学園=生徒じゃん!生徒=制服じゃん!制服=ヒロインやん!って謎の連想で制服設定追加しました。
ここまで読んで下さりありがとうございます!
これからも頑張って執筆していきますので、よろしくお願いします!夕方ごろからまた執筆するので今日中にもう一話更新できると思います(´▽`*)
出来なかったすみません…Σ(゜д゜lll)ガーン




