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2-2.五年も立てば人は変わる。

気まぐれトーカァア!


「やっぱり五年も立つと、顔見知りの門番さんもいなくなるかぁ」


俺は今、初対面の門番さんにより持ち物検査を行われている。

五年前の顔見知りの門番さんなら顔パスしてもらえた検査を、今受けているのだ。


「よし!特に危険な物はもちこんでいない…な!」


俺の持ち物は剣が2本と、回復アイテムなどがはいった腰ポーチくらいだ。

ほとんど手ぶら同然だ。それが逆に怪しまれたのか、危険物を所持してるんじゃないかと疑われているのだ。


「最後に、確認のために水晶に手をおいてもらっていいか?」


と、別の門番が奥から水晶の球を持ってきた。これは確か… 『鑑定の水晶球』だったな。この世界では犯罪を犯すと、称号に出るのだ。それが殺人であれば【殺人犯】と、窃盗をすれば【窃盗犯】のように出るのだ。俺は別に犯罪を犯したわけではないので、普通に水晶に手を触れる。


水晶は青色に輝いた。犯罪歴なしの証の光だ。


「元Dランク冒険者? 特に備考なしか… ん?愚者? なんだこれ?初めて見る称号だな…」


あ、ヤッベ… 称号隠すの忘れてた…

俺は今師匠のヴェルさんの改造魔法で作った『偽装の指輪』を装備している。この指輪は任意でステイタスを変更できるのだ。鑑定眼も欺くことが出来る高性能のマジックアイテムである。


ちなみに俺の今のステイタスは五年間、魔界というの名の地獄で鍛え上げたため、人間界では非常識なくらい強くなっている。

=========

【名前】アレク

【人族/男性/15歳】

【称号】元Dランク冒険者、愚者、剣豪の弟子

【闘級】14万3,000

【技能】

剣術Lv.MAX

魔剣剣術Lv.7

状態異常耐性無効化(固有)

魔力操作Lv.MAX

魔力探知Lv.MAX

汎用魔法Lv.8

身体強化Lv.MAX

気配察知Lv.MAX

氣感知Lv.MAX

極限の集中状態(コンセントレーション)(固有)

【属性】無、雷、氷、風、水

【固有魔力】時空間

【固有魔法】

世界を(ワールド・)語る辞書(ディクショナリー)

時空崩壊(クラッシュスペアーズ)

万引(フィンデェック)凶星雲(ネビュラ)

反転(アンチ・クロック)世界(・ワールド)

完全魔素(アブソリュート)支配領域(・フィールド)

凍結地獄(マカハドマ)

【贈与】吸引

【加護】神々の寵愛

【所持魔剣】

『愚者の魔剣』

『魔刀:笹雪』

=========

が今の俺の本来のステイタスだ。

マジで化け物染みちまったが、師匠ヴェルは何故か俺よりも強い。

闘級では俺が勝ってるのに、なぜか負けるんだよなぁ。


で、現在『偽装の指輪』により偽装して作ったステイタスがコチラ!

=========

【名前】アレク

【称号】元Dランク冒険者、愚者、剣豪の弟子

【闘級】4,000

【属性】無、雷、氷、風、水

【贈与】吸引

=========

と、なっている。看破の魔眼か、それと同等の鑑定持ちじゃないかぎり、俺の本来のステイタスは見られることがない。


称号部分、思いっきりそのままにしてた…。まぁ見られて困る称号は【愚者】くらいなものだけど。

門番さんが「うぬぬ…」と何か唸っているが… 大丈夫だろうか?


「…元Dランク冒険者というのはどういうことか教えてもらってもいいか?」


ま、当然説明求められるよな。と思い、懐からギルドカードを取り出して説明する。


「五年間ギルドカードの更新を行ってなかったので、ギルドカードが凍結してしまったんです。そのため、称号には『元』が付いてしまったのかと思います」


「あぁ~ なるほど。それなら特に問題なしだな。 よし、通っていいぞ!」


「ありがとうございます!ご苦労様でした!」


フッ やっと抜けることが出来た。約ニ十分くらい拘束されたぞ…。あの人は真面目さんか?真面目さんだな。時には肩の荷を下ろしたほうがいいぞ!と、意味の分からないエールを送っておく。


と、後ろの門番たちがあわただしく動き始めた。

あれ?もしかして俺の心のエール聞こえちゃった?なんか「憲兵団に連絡しろ!」と言ってるんですけど!俺そんな極悪人じゃないんですけど!と、とりあえず離れることにするか、と急ぎ足でその場を後にした。



◇◇◇


街の風景はまったく変わらないモノだなぁ、と五年前はずっと通っていた大通りを進んでいく。

あと数分も歩けば冒険者ギルドの建物が見えてくるはずだ。今は昼頃なので、冒険者や行商人が色々な場所で昼食をとっている時間帯だ。


アレクは目の前に見えた屋台による。


「おっちゃん!オークの串焼き肉3本くださいな!」


オークの串焼き肉、この世界では一般的な食べ物だ。見た目が豚人のような外見だが、その肉は程よい脂が乗っており美味だ。外見からはまったく想像できないが。


「お!坊主!いらっしゃい!」

「そこの端の串焼き肉と、その中央の二本くださいな!」

「お? 坊主!見る目あるじゃないか!いい感じに脂がのってうまく焼けたところだぜ!いい目の坊主に会えた記念だ!一本オマケしてやらぁ!」

「お!マジですか!さっすが大将!ふとっぱらぁ!」

「おぉ!わかってんじゃねぇーかよ!出血大サービスだ!もう一本もってけぇええ!」

「よ!大将イケメン!ありがとう!おいしく頂きます!」


気前のいい大将で良かった!三本買う予定が、おまけに二本ももらえたぜ!

程よい脂がのっており、噛めば噛むだけ肉汁があふれ出してくる。味は豚肉に似ている。焼き肉のたれがあればもっと完璧だけど、シンプルな薄めの塩味で味付けされており、俺は意外と好きだ。


歩き食べをしながら、冒険者ギルドへと向かう。

食べ終わって串だけになった串を異空間収納に放り込んでおく。これもまたどこかで役に立つだろうという考え半分と、道端にポイ捨てするのはどうかと思う考えからによる行為だ。


数分位歩いたところで、右奥側に木製の大きな建物が見えてきた。盾に剣がクロスされた紋章が掲げられている。間違いなく冒険者ギルドの建物だ。まったく変わっていない。


俺は懐かしさを嚙みしめながら、冒険者ギルドのギィギィと音のなる地味に耳障りな音の扉を開けて中に入る。なぜかお昼ごろなのに冒険者ギルド内が慌ただしい。一体なにかあったのか?


いつもはこの時間帯は冒険者の数は少ない。いても横に設置されている酒場でどんちゃん騒ぎを起こしている数人くらいだ。ほとんどの冒険者は朝に依頼を受けて夜に依頼報告に戻るが日常だ。それなのに、今日はやたら人が多い。俺と同じ考えを持っためんどくさがりが多いのかな、と思い五年前から愛用している左一番端のギルド受付カウンターに向かう。


そこには俺に魔法のレクチャーをしてくれた心優しいミーア受付嬢が何か必死に書類整理の仕事をしている。いつもなら、もっとおっとりした雰囲気で仕事をしているミーアさんが、あんな必死になって仕事をしている姿は見たことがない。


なんでこんなに慌ただしいのか聞くために、俺はミーアさんのカウンター前に向かうことにした。


「お久しぶりです!ミーア師匠!」


「すみません、今少し忙しいので後にしてもらえます…か…? え? えええぇぇぇ!!アレクくん!生きていたの!?」


ミーアさんが珍しく大きな声を上げてカウンター越しから抱き着いてきた。

うおっ!ど、どうかしたのか!っていうか、当たってる!うれしいけど、当たってます!


「アレクくん!生きてて本当によかった!あ、でも今この街危ないから… あ、いや…けど冒険者全員招集だし… えぇっと… あ、ああ…」


なにか凄くテンパっているみたいだ。

俺はミーアさんに落ち着くようにして、話を聞くと、どうやらこの街が滅ぶらしい。


ん?滅ぶ…? なんですとぉおお!?



『章』を付けることにしました!

第一章の章名は【本当に大切なものは、失った時に初めて気づく】です!ストーリーに沿った章名を付けたいと思い、この章名にしました!作者自身もつい最近、愛犬が亡くなってしまい、家の中が寂しく感じます。朝めちゃめちゃ五月蠅く吠えていたのに、その声がないというのは寂しいものです。本当に失ってから寂しさを感じました。


さて、湿っぽいのは終わらせて第二章のテーマは『主人公最強、無双』です!

第二章の【護られる側から護る側に立つ】通り、護られる側に居た人が、護る側に立つ覚悟を示していく物語を描いていきたいと思います。

タグにある通り、ここから主人公が俺TEEEEEしていきます!そして幼馴染と一緒に学園生活を送っていくストーリーになります!ヒロインも登場させる予定です!


これからも頑張って執筆していきますので、よろしくお願いします。

誤字脱字や聞きたいこと、質問したいこと、アドバイスなどありましたら、お気軽に感想欄にてお書きください。できる限り早く返信を書かせていただきます!

これからも暇つぶし程度に読んで下さい!ここまで読んで下さりありがとうございました!( *´艸`)

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