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15.神界での対面、そして魔眼の真の能力

気まぐれトーカ。



目の前が真っ白になった。



どこか懐かしい感覚だ… そうだ、俺が事故死したときに送られた神界に似ている。



目が慣れてきて、段々と周りがはっきり見えるようになってきた。



俺はあたりを見渡した。そこは先ほどまで居た教会の祭壇前ではなく、事故死して神界に送られた場所とそっくりで辺り一面真っ白な世界。



なんだかココに来ると心が落ち着く。



「ほっほっ。随分早く教会に来てくれたようじゃの。いらっしゃいアレクくん、いや幸樹くん!」


急に声を掛けられ、驚いて振り向くと、そこには十人くらい座れそうな白いダイニングテーブルと椅子があり、声をかけてきた創造神ファビニールを筆頭に三人の男女が座ってこちらを見ている。


「……お久しぶりです。創造神様。」


「ほっほ。また会えてうれしいよ幸樹くん。転生して落ち着いたら教会に顔を出すといいと言っておいたのに転生初日に来るとは思わなかったぞ?」


「忘れないうちに教会に顔を出して置こうと思いまして…」


「ほっほ。なんにせよ、よく来てくれたもんじゃ。まずはそこに立っていても仕方がない。こちらに座るとよい」


座っている創造神様に薦められるまま、空いている椅子に幸樹は座った。


「ほっほ 今日はみんなを紹介したくてな… アレスから自己紹介してやってくれるかの」


「この世界の武に纏わることを管理しているアレスっていう者だ。幸樹って呼んでいいか? ニールに聞いた通りお前面白そうなやつだな!ハッハッハ!ちゃんと身体鍛えないとあっという間に死んじまうぞ?」


どうやらこの無精ひげを生やした筋肉ムキムキのおっさんが創造神様が言っていた武神アレスという神様らしいな。頭の中まで筋肉っぽいな。脳筋か?っていうかニールって誰だ?


「ニールっていうのはわしのことじゃよ。あと神界では心の声も駄々聞こえだから気を付けたほうがよいぞ?」


……マジですか。あ—————— 初対面の人に早速やらかした。ほんとすみません!勘弁して下さい!


「…あ——幸樹ぃ~ 気にするな。いつか俺様直々に鍛えてやるかよ?武神特訓フルコースでな」


「いや、ほんとすみませんでした!!勘弁してください!転生直後に死にたくないです!!」


「ちょっとアレス。幸樹くんを余り虐めないで上げて!あなたが脳筋ってことはみんな知ってることだから。 初めまして幸樹くん!私はエルリュアっていうの。一応この世界の魔法に関すること管理している魔導神です。こんな脳味噌まで筋肉なムキムキおっさんとは違ってまともな神様だから安心してくださいね!」


創造神の左側に座っていた水色の髪に魔女っ娘が着ている三角帽子を被っている優しそうな女性が魔導神エルリュア様らしい。よし決めた!俺魔法がんばる。


「オイ!てめぇババア!喧嘩売ってんのか!「…うるさいわよ?少し黙れ。」…はい。」


…前言撤回。怒らせたらダメなタイプだ。

見た目からは信じられないくらいドスの聞いた声で武神を黙らせた…。


「はぁ~ ちょっとエリュにアレス幸樹くんの前で痴話喧嘩はしないでよね。 初めまして幸樹くん。私はこの世界の知識や理を管理している知神アテナと言います。よろしくお願いしますね!」


「「アァ?誰が痴話喧嘩だ!!いい子ぶってんじゃねぇーぞ貧乳小娘!」」

「貧乳いうなぁああああ!栄養が全部頭にいっちゃっただけだもん!貧乳じゃないもん!」


「はぁ~ これこれ辞めんか。情けない神じゃのぉ。」


この世界の神様たちはどうやらえらく個性的な面子みたいだ。


「さて幸樹くん。あそこで喧嘩している奴らはほっといて色々と話をすることにするかの」

「触らぬ神になんとやら… ですね。わかりました。」

「ほっほっほ。そうじゃな。 さて幸樹くんはこの世界に転生してから魔眼は使ったかの?」

「はい!魔眼には色々と助けてもらって本当に感謝してます!」

「ほっほっほ!そりゃよかった!その魔眼の正式名は覚えておるかの?」

「…確か“看破の魔眼” だったと思います。」

「うむ。その効果は分かったかの?」

「マップ機能と周辺探索の能力くらいしか分かってないです…。」


正直マップ機能と周辺探索の能力だけなら、わざわざ『看破の魔眼』とは言わないはずだ。

地理把握能力のみの魔眼なら『探索の魔眼』とか『地理の魔眼』みたいな土地に関する名称の魔眼になると思う。それなのに看破という“見破る”という意味を持つ名がついている魔眼だ。本来の能力ではない気がしてならないのだ。


「……ふむ。 転生して初日じゃからのぉ。まだ気づくわけないかのぉ。」

「……申し訳ないです。」

「いやいや!これから魔眼を利用していっておれば、いずれ分かることじゃから気にするでない」


アレクは自分の理解が遅かったのかと肩を落としたが、創造神に慰められて何とか元気を取り戻す。


「そうじゃのぉ。幸樹くん、自分にその“看破の魔眼”を使ってみるといい」


自分に使う?自分のステイタスを見ろってことかな?


「ちがうちがう。自分に鑑定能力を使ってみるといいのじゃ。」


俺は創造神に言われたとおりに自分に魔眼を発動させて自分自身を見る。

ちなみに、魔眼を発動させたときは目が若干熱を持つ感覚があるので分かりやすい。



==========

【名前】アレク

※元:アレク=フォン=リルクヴィストだったが、家を追放されたため家名を剝奪された。

【称号】

※元:リルクヴィスト侯爵家四男だったが追放されたため称号剝奪された。

【闘級】122

※武力2 気力15 知力100 魔力5

※加護の影響により成長経験値に補正が入っているため影響を受けやすい。

【属性】無・風・水

※無属性魔法:誰もが持っている属性魔法。

※風属性魔法:風を操り、切り裂くことに特化した属性魔法で極めると雷属性に進化することがある。

※水属性魔法:水を操り、使い方次第では攻撃にも防御にも使える千差万別の属性魔法で極めると氷属性魔法に進化することがある。

【凡庸魔法】異空間収納、治癒魔法、攻撃魔法、障壁魔法

【固有魔力】なし

※固有魔力は現在所持しておりません。

固有魔法(オリジナル)】なし

※固有魔法は現在開発されておりません。

贈与(ギフト)】吸引

※創造神がアレクに与えたギフト。あらゆる有無機物関係なく全てを()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。ただし引き寄せるには使用者自身が認識している必要がある。一目見たり思い浮かべるだけでも効果がある。ただし引き寄せるだけのギフトなので下界では使いどころが難しく不人気ギフトとして認識されている。

【加護】創造神の興味

※効果:成長蓄積 武力気力知力魔力の成長経験値に上昇補正が入る。努力鍛錬が身に付きやすくなり体験経験したことは全て身体に刻まれていく。

【成長値】上限なし

※永遠に成長し続ける。

潜在能力(ポテンシャル)】神格覚醒、神力覚醒

※努力鍛錬によってこの先開花する可能性がある能力。

==========




な、なんじゃこりゃ!普段見えない部分まで見えるぞ!それに【潜在能力】だと!?

しかも豪華詳しい説明書付きだ!? 



俺が下界で見ている時とは明らかに違いすぎるステイタス画面に困惑していると創造神様が「それが看破の魔眼の能力じゃよ。」と教えてくれた。



どうやらこの看破の魔眼の真の能力は、その者の文字通り全てを見抜く能力だ。

マップ機能や探索能力はただのオマケ程度みたいなもので、霞んで見えてくるよ。




「どうやら、看破の魔眼の使い方教えてもらえたようだね。」


さっきまで口論していたであろう知神アテナがこっちに向かって歩いてきた。

どうやらまだ武神アレスと魔導神エルリュアの口論は続いているようだ。


「その看破の魔眼の能力は文字通り相手の可能性(ポテンシャル)から普段ステイタスには表示されない【加護】や【固有魔法】といったその者が持っている力まで詳しく見ることが出来る能力だよ!」


「…こんな世界バランス崩壊級の能力… もらっちゃっていいんですか…?」


「私は君ならきっとこの力を使いこなし、悪用しないと思うからこそ授けたんだよ!」


どうやらアテナ様がこの魔眼を授けてくださったようだ。本当にありがとう。

絶対に悪用なんかしません!大切に使わせていただきます!


「うんうん!大切に使うんだよぉ! よし、私幸樹くんのことが好きになった!(知神)の加護をプレゼントしよう! 私の加護はいろんなことを知れば知るほど幸樹くんの力になっていくからね!知っている者が勝者!知識は力なりってね♪」


「おいおい!ニール(創造神)貧乳小娘(アテナ)の加護より俺様の加護の方が便利だぜ! しかたねぇから俺様の加護もやるよ!ちゃんと身体を鍛えないとマジで死ぬぞ!この世界は地球みてぇに優しくはないからな?力こそ正義の世界だ!!」


「ちょっと!みんな加護あげちゃったの!? 幸樹くん!大丈夫だからね!ちゃんと私の加護もあげるから!筋肉ばかり鍛えても魔法は人知を超えるモノ!身体ばかり鍛えすぎるとこの脳筋みたいになるから、しっかり魔法を鍛えてくださいね!魔法は明確なイメージと魔力制御が大切だから!魔力制御できる魔力が増えれば【闘級】の魔力値も増えるからね!頑張ってね!」



四神のみなさんからそれぞれ加護を貰うことができた。

創造神様には転生させてもらった上に成長増加の加護まで貰って、その上ほかの神様からこんなに加護を貰えるなんて本当に至れり尽くせりだ。



「ほっほっほ。そろそろ時間じゃな。幸樹くんよ、また会おうぞ。達者でな!」



最後に創造神がそう言うと、意識が次第に遠ざかっていく。







目が覚めると、さっきまで居た真っ白な世界ではなく、現実世界の祭壇前で跪いている状態だ。


窓からは光が差し込んでいない。おそらく日が完全に沈んだんだろう。


何分何時間お祈りしたか分からないが、とりあえず今日は宿に帰ることにしようと思い、教会を後にして宿屋に戻ることにしたのだった。


そろそろ師匠兼未来の相棒を登場させたいので、一気に書きました。

こんな書きなぐりのへたっぴ作品読んで下さりありがとうございます。

現実→神界→異世界と結構長く書きすぎましたので、展開早めに進めていきたいと考えています。


いろんな表現方法を使ってこの作品を書いている、いわゆる練習用作品ですので気まぐれに読んで下さると嬉しいです。ある程度、自分の文章能力が上がったら『職業不明』と『聖女嫁』の作品をリメイクして書き直していきたいと思っております。


ココをこうした方が分かりやすいよ!などのアドバイスあれば教えてくださると嬉しいです。

読んで下さりありがとうございました!

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