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10.異世界に到着

気まぐれトーカ。

目が覚めるとそこには大きな木の葉が見える。

どうやらここは、どこかの森の中で俺は木の根を枕に寝転んでいる体制で転移させられたようだ。どこからか鳥のさえずりが聞こえてくる。


起き上がる。身体の痛みはないし、左腕も下半身もある。どうやら俺は無事転生できたようだ。


周りを見渡すと少し先の方に道が見える。あの道にそって歩けばおそらくどこかしらの街に出るだろう。


「まずはステイタスチェックをしないとな。」


この身体の元の持ち主と神界で得た知識から頭の中で『ステイタス』と思い浮かべるか、口に出していうことによって自分自身のステイタスを見ることができることを知っていた。


「ステイタス・オープン」


そういうと目の前に半透明のウィンドが現れた。選定の場だったか?まぁめんどいから神界と言うことにする。神界で見たように半透明のウィンドが俺のステイタスを示していた。



———————————————————

名前:アレク

称号:

状態:健康

闘級:114

※武力2 気力12 知力95 魔力5

属性:無・風・水

贈与:吸引

———————————————————



闘級が跳ね上がってるぅううう!!


武力、気力、魔力は神界で見た数値を同じなのに、知力だけが跳ね上がってるぅうう!

あ!もしかして、前世の知識とか神界で得た知識とかが反映されたのかな…?

それしか原因が思いつかないんだが…。



しばらく自分のステイタスを確認したり、自分の来ている衣類を触ったりしていると、ズボンのポケットに何かが入っていることに気が付いた。



俺はそれをズボンから引っ張り出すと、どうやら手紙のようだ。今は自分の肉体とはいえ、仮にも自分に充てられたものではないかもしれない個人情報の塊である手紙を読む気にはなれないな。



いや、まて… 俺は俺だ。この肉体は俺の肉体だ。え?いや… アレクの肉体だったんだ。俺がアレクになったんだ。なら見てもおかしいことはないな。うん?俺今何考えてんだ…?



自分でも意味の分からない葛藤の中。最終的に「どーでもいいや。」ってことで納得し、手紙を読むことにする。



==========

拝啓、幸樹くん改めアレクくん 

躰の調子はどうでしょうか?何かお体に違和感などないでしょうか?

この手紙を読んでいるということは、無事転生できたことと思います。


まず、異世界『ファビニール』へようこそ!と言っておきましょう!アレクくんの闘級が上がっていると思いますが、それは幸樹くんだった頃の前世の知識が無事に引き継がれていることを示していますのでご心配なさらず。


現在アレクくんが居る場所はアスラエル王国のグラシア辺境伯領とリルクヴィスト侯爵領の狭間にある森の街道近くに転移させていただきました。といいましても、どっちに行けばいいのか分からないと思われますので地図をアレクくんの躰にインプットしておきましたので、心の中で『マップ』と思いますと、周辺地域の『マップ』が頭に出てきますので、それを頼りに街へ行ってください。他にも、異世界転生の特典としまして『看破の魔眼』も一緒に付けさせていただきました。この魔眼は知りたいものに視点を合わせるとその物の情報が出てくる鑑定のような能力を持って居ります。ほかにも様々な効果がありますので、ご活用ください。


第二の人生は自分のために生きていくことを願っております。


管理者より。

==========



どうやら神様からのウェルカム手紙のようだ。

っていうか躰にインプットって、便利なことできるんですね。まぁおかげで道に迷わずなんとか街まで付けそうなので感謝しておこう。



それに異世界転生定番の鑑定能力の入った魔眼までもらえた!試しにさっきまで寝かされていた木に視点を合わせて「鑑定」と唱えると、頭の中に情報が浮かび上がってきた。これは使える!ちなみに鑑定結果は「普通の木」だった。



さて、とりあえず街に行くことにするか。

心の中で『マップ・オープン』と思うと、頭に周辺地の地図が鮮明に浮かび上がってくる。この地図によると、グラシア辺境伯領とリルクヴィスト侯爵領のまさにど真ん中に転移させられたようだ。



距離的に徒歩なら三時間くらい歩けばいいみたいだけど、問題はどっちの領土にいくのかだ。



今、この身体の元持ち主であるアレクくんの本名は『アレク・フォン・リルクヴィスト』だったが、家を追放されたため家名を剝奪されたのでただのアレクになっている。



自分を追放したリルクヴィスト侯爵がいる領土なんて正直行きたくない!ってことになれば一択だな。



「よし!グラシア辺境伯領に行くことにするか!」



マップによるとここから南に向かって徒歩三時間で着くようだ。頭に思い浮かべるだけで距離と予測到着時間が出てくる。まるでグー〇ルマップみたいだ。便利な機能もらったなぁ!



行き道途中にある程度自分の躰の性能をしたいが、この肉体は七歳児のものだ。

大人の感覚で使うとえらい目に合いそうな気がするので、今はとりあえず無茶するのはやめておこう。

本当は魔法とか使ってみたいけど、魔力数値5だったので、何ができるかわからないし、魔力を使い切るとどうなるのかわからないので、今は考えないでおく。



俺は頭の中のマップに従って「グラシア辺境伯領」に向かって歩き始めた。





読んで下さりありがとうございます。暇つぶし程度に読んでいただけると嬉しいです。

分からない点や説明してほしいところなどあれば感想欄に書いてください。気づき次第、返答をさせていただきます。

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