いざ、異世界へ!
初めて書いて初めて投稿します。
下手くそですが見てくれると嬉しいです。
「こんな退屈な世界から抜け出したいものだ。」
ーー本当にそう思うのか?
ふと意識が戻るが、目が開かない。声も出ない。何だ、これは金縛りか? なんなんだ……。
ーー主は、本当にこの世界から逃げたいのか?
何やら不気味な声が聞こえる。これは悪魔の囁きというやつか?
「ああ、逃げれるものなら逃げたいさ こんな世界はつまらない 可能ならば、異世界にでも行きたいところだよ。」と俺はヘラヘラ言う。
ーーくっくっ、面白いことを言うではないか?ではそれが本当に異世界に行けたとなったら主はどうする?
うーん、そうだなあ……。
「自由気ままに過ごすね、したいことがあればそれをするし無かったら何もしないだけだ」
ーーほう、では余が主に復讐を頼んだら主はどうする?
復讐……か。この悪魔さんは その異世界で何かあったのか?
「どうしてもしてほしいのなら、するさ。異世界に連れていってくれるならね。けれど、俺じゃあ力になれないよ きっと武力での復讐なのだろう? それに関しては力になれない」
ーー案ずるな、その力は余が主に捧げる。では、主は余の復讐に付き合ってくれると?
異世界に行けること自体信じ難い話だが、どうせ夢だ。復讐してやるぜ!
「あぁ、いいよ。とことん付き合ってあげるよ。」
ーーふむ、では契約だ。気持ちを落ち着かせ何も考えず頭の中を白くしろ。
なんだ、これ。夢じゃないのかな。まぁどちらにせよ最後まであるのみ!
俺はいわれるがままに頭の中を空っぽにした。
ーーもう目を開けて良いぞ。
目を開けた。俺は驚愕した、驚きすぎた。そこは俺の知っている世界では無かった。何処だここは、何処なんだ。
「ど、どこなんだここは?」思わず声が漏れる
ーー主のいう異世界という所。まぁ、余にとっては元の世界だが。
おいおい、この悪魔さんのいうことは本当だったのか……何てことだ信じられない。
目の前に広がる光景は、広大な草原。空には見たこともない鳥類型の生物、耳をすませば聞いたことのない鳴き声が聞こえる。
まじか……素晴らしい。これは奇跡だ。
ーーどうだ主、気に入ったか?
「ああ、異世界自体信じでいなかったけれど……最高だ」と俺は歓喜を漏らす。
流石に信じていなかった異世界が目の前に現れれば頭も混乱するな。少しお手洗いにでもいってから、整理するか。
あ、この近くにトイレとかあるのか? うーん、聞いてみるか。
「ここらへんの近くにトイレってないのか?」
ーー無い。主が来た世界とは大きく異なるからな。王都や村などにはあるだろうが、残念ながら近場そういった所はない。
そうか、じゃあそこらへんでするか。 俺はズボンを下ろし……あれズボンがない。裸なのか? まぁ、いい用を済ますとするか。
ここで俺はあることに気づく、男の大事なあれがついていないということを。
あれ?……あれ、あれ? あ、あいつなら知っているかも
「お、おい。俺のあれが無いのだが?」
ーーああ、何かつまらんから女体にしてやったよ。
ま……じか。嘘だろ。
「お前そういう趣味なわけ?」
ーー無論。余は女体が好きだが?
くそが!! ふざけんなよおおおお! はぁ……落ち着け 俺らしくない、とりあえずトイレだ。
用を済ませ、俺は話の本題を持ち出す。
「それで、俺が女体化したことはもういいのだが。復讐とはどういうことなんだ?」
ーー復讐というのは神への復讐だ。 余は元々神に使える天使の長だったのだがある事があって堕ちてな、それからは悪魔の住む魔界に世話になっていたのだが、その魔界が神率いる神軍に攻め込まれてな。魔界が滅ぼされてしまったのだ、その復讐だ。
「何かめんどくせえな、でも俺弱いんだけど?」
ーー主は気づいでおらぬかもしれぬが、主には余の力を受け継いでもらった。だからぬ主は、くそ強いぞ。
「ま、まじか。それでお前も一緒に来るわけ?」
ーー無論。力は主に渡したが、歴戦の経験があるからなそこそこ戦えるから共に行くぞ。
「よかったああ。俺一人だったら不安だったんだよ。」
ーーでは、余の肉体を創るとしよう。ハアアァッ!
目の前に人型のようなものが現れ、縦に伸びたり変化していく。正直気持ち悪い。
暫くして、どうやら出来たようだ。 その姿は金髪灼眼高身長のイケメンであった。
「な!? お前ずりいぞ。そんなイケメンにしやがって!」と俺は怒る。
「何を怒っておるのだ。主も自分の姿を見てみよ」と俺は悪魔から鏡を渡される。
鏡で自分の姿を確認すると、俺の姿は低身長、青がかりの銀髪碧眼の美少女だった、貧乳だ……。くそ可愛い。
「ありがとう悪魔さん!」と感謝を込めて言う。
「その、悪魔というのはうやめよ。余の名は、ルシフェル。ルシとでも呼んでくれ。」
さっき堕ちたとかいうからだいたい予想は付いていたけどまさか本当にルシフェルだったとは。
「俺は……そうだな、前世の名前が夕だからユー・アロエとでもしとくよ」因みに、アロエは俺の大好物だから取った。
「じゃあよろしく頼むぞ、ユー。」
「ああ、ルシ!」
互いに握手を交わした。こうして俺とルシは旅をすることになった。