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76.魔闘技会①

はい、どうぞー。

 


 微妙な夜を過ごしたホタルは朝になり、すぐにチェックアウトをした。今度からは情報を集めてから、泊まろうと決意するホタルであった。


「む、ホタルか?」

「あれ、エルディ樹から出てきたことは、あの宿に泊まっていたの? 高いのに、やるねー」

「……おはよう」


 昨日、ギルド前に出会った三人組の冒険者であった。リーダーのダートはアルエルがを見た瞬間、目を丸くしていた。正確には、頭に付いているアクセサリーのような耳にだが。


「えっと、それは重くないのか……?」

「重いですよ。というか、誰なんですか?」


 アルエルは人間から声を掛けられたことに目を細めて睨んでいた。その視線をダート達はいきなり知らない人から声を掛けられたことに直結したようだ。


 ってか、重かったのかよ。


「え、あ。すまん。俺は昨日、ホタルに出会ったダートと言う者だ」

「私はリーデ。邪魔じゃないの……アレは?」

「……メルデ」


 アルエルとは初めてなので、再び自己紹介をし始める。

 アルエルはまだ睨んだまま、小さな声で「……アルエル」と発していた。


「アルエル。人間が嫌いなのはわかっているが、睨んだまま名前だけを言うのは失礼だぞ?」

「す、すいません」


 アルエルはホタルに怒られて、すぐに頭を下げて謝っていた。


「すまないね。俺以外の人間に対しては警戒をしているだけだから、気を悪くしないでくれよ」

「ま、まぁ、気にしてないからいいが……」

「……エルフでも?」


 魔術師であるメルデは髪に隠れていた耳を見せると、ぴょこと長い耳が現れた。メルデだけはエルフだったようだ。


「いえ、エルフは嫌いではありません。むしろ、ホタル様と仲良くしてくれると嬉しいです!」


 メルデがエルフだとわかり、すぐにメルデにだけは態度を変えていた。

 アルエルは人間に敵対すると決めていたが、エルフや獣人とかは別である。帝国以外の人間なら睨みながらも、会話ぐらいは出来るが、帝国の者だったら即座に排除をしようとするだろう。

 突如に態度を変化させたアルエルにたじろぎながらも、メルデはうんと頷くのだった。人間であるダートとリーデは複雑な気分だった。


「態度があらかさま過ぎるだろ。まぁ、その気持ちはわかるんだがな……」

「すいません。人間を見ると、何故か八つ裂きにしたくなるんです」

「おいっ、本気で八つ裂きとか止めてくれよ!?」


 アルエルの言葉に本気染みた感情を感じ、ダートはツッコミをしない選択はなかった。


「まぁ、ここで暴れないでくれよ? まだやることがあるんだから、追い出されては困るんだよ」

「なんとか抑えてみます」

「本当に大丈夫かよ? ……まぁ、魔闘技会で暴れば、少しは大丈夫になるだろうな」

「あ、魔闘技会なら堂々と人間を消し炭に出来ますね!! 凄く楽しみです!!」


 コロリと表情が変わり、楽しみにしている子供のようだった。その理由が殺害が堂々と出来ることだが。


「…………強さはわからんが、なんか相対したくねぇ」

「同感ね。なんか、黒い気配を感じるわ」

「私はエルフで良かった……」


 3人はアルエルにドン引きしていた。

 そんな会話があったが、3人は飯がまだだったので、ここで別れて、ホタルとアルエルは先に受付している場所に向かった。




 受付はギルドでしており、誰でも参加出来る魔闘技会へ2人が申請をした。子供が大会に参加することに受付嬢は驚愕していたが、受理された。

 あの結界があれば、死ぬことや怪我もしないので、参加者はどんな人でも参加出来るようになっている。


「ふむ、昼12時からか。それまでは何をするか……」


 受付も終わり、まだ時間があるので観光でもしようかなとギルドから出ようとした。




 だが、その2人の前に出て、道を遮る者が現れた。その男はハゲで背中には斧を抱えて、その巨体でホタルとアルエルの道を塞いだ。




「お前ら、魔闘技会に参加するんだって? 止めとけ、子供部なんてねぇぞ。俺達はお前らみたいな子供と遊ぶために参加しているわけじゃねぇ!!」

「…………」

「何を黙っていやがる! 賞品狙いなら、お前らには無理だ。時間の無駄だから、さっさと取り消して来やがれや!!」

「……はぁ、大層なことを言うから強いかなと思ったが、期待外れだよ? 雑魚が」

「なっ!?」


 ホタルは既に解析を使っていて、ステータスを見ていた。


 戦闘能力は…………たったの200か。ゴミめ。

 これで大層なことを言えたな?


 ホタルの声が聞こえていた冒険者や受付嬢は唖然としていた。当のホタルは身体がふた回りと大きい相手に対して、見下すような視線を向けていた。


「き、貴様……」

「っ! ギルド内では私闘は禁止ですよ!!」


 私闘になりそうだったから止めたというより、子供が殴られる前に止めたに近かった。受付嬢はホタルが強いのを知らないので、子供を守ろうと思ったのは仕方がないだろう。


「……チ! お前、俺を舐めて無事でいられると思うなよ? 魔闘技会で戦うことがあれば、完膚なきまで叩き潰してやるよ!!」

「やってみろよ」

「ほざけ」


 ハゲの冒険者はそう言い捨てて、ギルドから出て行った。

 何も起きなかったことに安堵する溜息が周りから聞こえてきた。ホタルとアルエルはそれらを無視して、2人もギルドから出て行ったのだった…………









今度こそ、次回からは魔闘技会が始まります!!

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