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62.昇るぞ!

はい、続きですー。

 


 ホタル達は白い部屋から扉を潜ると、最下層に戻った。

 前のダンジョンと違って、外へ転移されたとかはなかった。


「あのエレタルアと一戦しないと、出られなそうだな……」

「あ! 忘れていました……」


 そのまま階段で外を目指すのはいいが、途中で厄介な敵と一戦しなければならないことに溜息を吐きたくなる。アルエルは色々なことがありすぎて、記憶から抜け落ちていたようだ。

 あのエレタルアはあの時、まだ本気を出していなかったから逃げることが出来た…………いや、最後のだけは本気だったかもしれないが。


「む、この姿をしていたのか。前のと余り変わってないな……」


 ホタルは氷に映された自分の身体や顔を確認出来た。大体は人間だった頃のと変わっていなかったが、眼と髪の色だけが変わっていた。

 前は、黒眼に黒髪だったが、今は紅い眼と銀髪になっている。

 一番気になるのは、服だ。何故か、薄い銀色と淡い水色を混ぜたような学ランを着ていた。作りが学ランと全く同じではないが、学ランに近いと言えるような服だった。

 わからないことは、気にしなくても仕方がないので、考えるの止めた。


 うーん、眼は魔物だからかな?

 髪色はサイバー系の色と同じだ。見えない分、髪色で反映されてんのかなぁ。


 ホタルはそんな感想しか持たなかった。ホタルにしたら、子供でも使い慣れた人間の身体になれたことに喜ばしいと思っていた。手もあるので、武器や物を持てるのは助かる。


「さて、覚悟はいいな?」

「い、イエッサー!」


 ホタルが強化されたと言っても、エレタルアは格上の存在である。恐らく、ステータスはホタルの倍以上はあると読んでいる。

 ステータスが見えるようになれば、対策も考えれるが、格上のステータスはそう簡単に見れない。

 勝ち目が薄いのはわかっているが、帰り道が一つしかないなら、やるしかない。

 ホタルは銀製の短剣を手に持ち、ゆっくりと階段を上っていく。






 む?




 エレタルアの魔力を感じない?


 階段の途中で、神のお言葉(笑)が4階層に着いたことを教えてくれたが、エレタルアの魔力を全く感じなかったことに訝しむ。

 階段から4階層の道へ出るが、エレタルアの姿はない。


「おかしい? アルエル、待ってろ。『真・空間認識』全開発動!!」


 新しく手に入れた能力。今のホタルは、その能力のおかげで4階層の広い場所でも全てを知ることが出来る。ただ、4階層から最下層や3階層のことを調べるのは無理だった。

 まるで、一つ一つの階層が別の世界のように区分されていたからだ。




「やはり、この階層にはエレタルアがいない」

「えっ、いなくなったの?」

「……考えられることは、別の階層へ移動したか、死んだかのどちらだな」


 別の階層に行ったといっても、エレタルアは最下層へ来れなかった。なら、死んだ? いや、そんな化け物みたいな存在が易々と死ぬとは思えなかった。

 氷の中に隠れても、魔力は隠せていなかった。だから、魔力を探ればわかるのだったが、『真・空間認識』には反応はなかった。




「いいか、いなくても先に進むのが楽になるだけだしな」

「そうですね。ホタル様はともかく、私は少し消耗したままだったので」

「ああ。休みたいのは俺も同じだ。HPはあっても、精神的にキツイしな」


 ホタルは胸に熱いものを突っ込まれたような現象を起こされたのだから、HPが減らなくても精神が減る。

 しかし、ホタル達は急がなければならない。そう、あの馬車に乗っている者が戻ってくる前にダンジョンを出なければならない。


 あ、一度は魔物と戦って、新しいスキルを試さないとな。


 ホタルは魔物がいる居場所も掴んでいるので、昇りの階段に一番近い魔物を選んだ。


「そういえば、俺が封印を解けたか話してなかったな。暫くは魔物に出会わないから、歩くついでに説明してやろう」

「そういえば、それも気になったんですよね……」


 アルエルが気になったことを答えられるだけ教えてやった。階段までの道を最短で進み、話は1時間ぐらいは続くのだった…………









 ようやく階段前に着いた。だが、その前には1体のフロストオークが立っていた。


「よし、アレは俺がやるからアルエルは後ろで待機だ」


 ホタルはアルエルの返事を聞く前に前へ出ていた。フロストオークはこっちの実力がわからないのか、子供が出てきたことに侮りの表情を浮かべていた。


「脂肪だけの豚ザコ。先手はやろう」


 フロストオークはこっちが悪口を言っていたことを雰囲気で理解したのか、雄叫びを上げて手に持っていた棍棒が術式に覆われた。その術式は、棍棒を氷の斧に変えたのだった。




 ブモォォォォォォォッ!!




 それをそのまま、力強くで押し潰そうとする。ただの子供なら一撃で肉片に成り果てるだろう。




「魔力を使ったな。”拒無”」




 ホタルは慌てることもなく、スキルを発動しながら右手で振り下ろされる氷の斧を掴んでいた。




 ボンッ!!




 魔力が破壊されて、氷の斧からただの棍棒になっていた。フロストオークは掴まれただけで、氷の斧が解除されたことに驚愕していた。

 そして、掴んでいたホタル本人も驚愕の表情を表していた。氷の斧が壊れたことに対してではない。




 はぁっ!? MPが150も消費すんのか!?




 驚愕していたのは、MP消費が半分に近かったのだから。これでは、現在のMPでは拒無は2発しか使えないことになる。

 ホタルには偽造永久機関があるといえ、150は多すぎる。


 強い分だけ、MP消費が多いんだな…………む、今度は突進か?


 ホタルが考え事をしている間、フロストオークは突進をしていた。




「今度はこれだ。出来るかわからんが…………」




 ホタルは正拳突きの構えをして、あるスキルを発動する。


「”メテオインパクト”!!」


 身体の周りに、星型の煉気が纏わりつく。これを見て、ホタルは成功すると理解出来た。”メテオインパクト”は説明文に頭突き強化版と書かれていたが、星型は防御を無視したり、瞬発力を上げるためで、頭突きを強制させるような働きはない。

 つまり、頭突きではなくても正拳突きのように瞬発力を使った一撃を放つような構えからでも発動出来るのだ。


「吹き飛べ」




 ボバァッン!!




 文字通りに吹き飛んだ…………返り血が。


「汚っ!?」


 フロストオークだった物は内部から爆発したようなゲテモノに成り果てていた。フロストオーク相手に”メテオインパクト”はオーバーキルだったようだ。

 よく考えれば、スノゴーレムをあっさりと貫通していたのを思い出せば、その結果はわかっていただろう。


「うぅ、臭い……」

「よしよし、拭いてあげるからこっちにおいで(な、涙目になるホタル様、可愛い!!)」


 今のホタルは容姿が可愛い方に傾いており、汚れたことに涙目になっていたホタルにアルエルはズキューンと来たようだ。

 ホタルはそんなアルエルに疑問を浮かびながらも、大人しく拭かれるのだった…………






感想のそげぶ…………確かに似ているけど、不幸少年程に便利ではありませんでしたね。

感想と評価をいつでも楽しみにしております!

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