61.大天使の右手
本日三話目!
「ん、ん?」
ホタルは柔らかい物に包み込まれており、そんな暖かさに眼を覚ますのだった。
「あ、起きましたか!?」
「あ、ぁ……おはよう……」
ホタルはアルエルの膝を枕にして、眠っていたようだ。とりあえず、挨拶をしたら…………
「は、はい、おはようです」
アルエルはホタルの挨拶に頬を染めながらも、返事を返す。
ん、頬を染めながら?
ホタルはそんなアルエルに訝しみながら、起き上がろうとする。そして、気付いた。
自分の身体が人間のと変わらない姿になっていることに。
「あ、声を出せるようになっているな? んー、子供の身体だな」
「そ、それ程に驚いていませんね?」
「声が聞こえたからな。確か、サイバー・リトルヒューマに進化したとーーーー」
身体を動かしていると、右手に違和感を感じた。
「なんだそりゃ、この右手は?」
「手の平に紅い珠が埋め込まれていますね。それに、刺青は…………似合っていると思いますよ」
アルエルが言ったように、右手は刺青が絡みつくように彫られており、手の平には紅い珠が埋め込まれていた。紅い珠はアルエルの胸に埋め込まれている蒼い珠に似ているが、内容は全く違うのだろう。
「ふむ……、髪は銀色か。身体も外見だけを見ると、人間。しかし、内部は機械で出来ているな」
「えっ?」
コンコンと腕を叩いてみると、凄く硬かった。つまり、人間なのは外見だけで、まだサイバー系の魔物……いや、魔人になったのかもしれない。
「あ、本当だ…………あっ」
アルエルはホタルの手を握って、人間と違う感触を感じていたが、手を握っていることに気付いて、顔を赤くしていた。
ステータスも変わっているだろうし、新しいスキルもどんな効果があるんだか。
解析オンっと!!
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サイバー・リトルヒューマ(名称 ホタル)
Lv1
HP:531/531
MP:360/360
SP:470/470
物攻 96
物守 475
魔攻 95
魔守 475
速度 365
スキル
〈継承〉
『機人形Lv3』、『大天使の右手Lv3』
〈上級〉
『状態異常無効』、『捕縛無効』、『真・空間認識』
〈中級〉
『疾風Lv7』、『偽造永久機関Lv5』(+280)、『メテオインパクトLv2』
〈下級〉
『解析Lv8』、『雷獣Lv5』、『咆哮Lv3』、『望遠Lv3』、『魔力操作Lv5』、『気配操作Lv6』、『HP上昇(小)Lv6』、『斬撃耐性Lv6』、『打撃耐性Lv6』、『衝撃耐性Lv7』、『嗅覚強化Lv4』、『火耐性Lv1』、『水耐性Lv1』、『土耐性Lv1』、『風耐性Lv1』、『雷耐性Lv1』、『光耐性Lv1』、『闇耐性Lv1』、『反動耐性Lv5』、『痛覚耐性Lv8』
称号
『狂戯の霊魂者』、『迷宮の踏破者』、『継承者』、『死霊の撃退者』
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おぉっ!
ステータスの数値が大幅に上がっているし、魔法の耐性を手に入れている!!
それに、『大天使の右手』がいきなりレベル3からだと?
大天使の右手とは……?
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大天使の右手
大天使の一人、メタトロンの右手であった物がスキルとして生まれ変わった。
メタトロンの能力の一部を扱うことが出来るようになる。
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メタトロンの能力?
メタトロンの能力を知らないホタルにはピンと来ない。前の世界では、代行者や監視者とかで有名だが、この世界では違うかもしれない。
『大天使の右手』も『機人形』や『雷獣』と同じように、レベルアップで技が増えるシステムのようだ。
『大天使の右手』は初めからレベル3だったので、(Lv1 神羅、Lv2 天鐘、Lv3 拒無)と3つの技が表示されていた。
さらに二重解析をして、効果を見てみた。
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神羅
全ての大天使が扱う力。
10分間、全てのステータスを+10%上昇させ、魔法のダメージを半減させる聖なる防壁を纏う。
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ほぅ。
全ての大天使が扱う所は気になるが、便利そうな技だな。
魔法のダメージを半減させるとか、スゲーじゃん。
次は…………
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天鐘
全ての大天使が扱う力。
聖歌により、相手には光魔法のダメージを与えて、自分はHPを50%回復出来る。
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キタ! 回復出来るスキルが来たよ!?
しかも、回復しながら敵にダメージを与えられるとかスゲー!
最後のは…………
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拒無
魔力、煉気の攻撃を全て無効化する。ただし、展開範囲は右の手の平だけとなる。
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スゲェェェーー!!
と言うべきか?
効果は魔力と煉気を使った攻撃を無効化出来るであり、とても凄い効果だが、展開範囲がシビアすぎる。
つまり、いつでも右の手で防がなければならないという事。
タイミングを間違えないようにしないとな。
やることはやったし、帰るか。また来た道を戻らないとな…………
「ダンジョンから出るぞ」
「イエッサー!」
また来た道を戻らなければならないかと面倒そうにするが、行動はしなければならない。
2人は1つしかない扉を潜っていくのだったーーーー
どうでしたか?
誤字を見つけたら、教えてくれるとありがたいです。




