58.氷像
投稿日を間違えていました。
本来なら、昨日に出る筈だったが、間違えて今日の0時に投稿してしまいました。さっき気付いた…………(;_;)
お楽しみにしていた方々、すいませんでした。
では、続きをどうぞ!
3階層は余裕で抜け、4階層へ向かう階段を降りていく。
階段を降りた先には、幾つかの大きな氷を見つけた。中をよく見れば、人間が数人も入っているのではないか。
『入口にいた兵士と同じ装備を着ているな。というか、4階層まで来たことに驚きだ』
入口にいた兵士長以外のステータスを見たが、どれもスノゴーレムの防御を打ち破れる実力があるようには見えなかった。
だが、ここまで来られた者がいる。おそらくだが、精鋭と言う実力者ではないかと思われる。そんな実力者が氷漬けに。
『あー、前のダンジョンと同じように4階層には、化け物がいる可能性が高くなったな』
「うわっ、そんな化け物には会いたくないですね」
『あぁ。化け物を見つけても、攻撃するなよ? 見つけたら、すぐに隠れろ』
「イエッサー!」
ホタルは前にいた化け物と戦うにはまだ実力が離れていると考えている。なら、この氷像を作った化け物も相対すべきではない。
あー、隠れる岩がないな。氷ならあるが…………。
もし、見つけてしまった場合に隠れるための岩があるか見回すが、氷しかない。透けているので、隠れるためには使えない。
曲がり角まで走って逃げるのが、いいかもしれない。出会わないのが一番だが…………、アルエルが耳を動かして反応を読み取っていた。
「魔物がこっちへ向かっています!!」
『そう思い通りにはいかないな。で、数は?』
「足音から2体だと思います!」
『2体か、向こうはこっちの位置を掴んでいるみたいだな。匂いや魔力もこっちに向かっているのを教えてくれているからな』
確実に2体の魔物がこっちに向かっているのはわかったが、どうするか? もし、化け物みたいな魔物だったら逃げるべきだが、まだ姿が見えないから判断は出来なかった。
「どうしますか?」
『そうだな……、やっぱり逃げようか。まだ姿が見えないし、今の内に反対側へ行くぞ』
反対側なら、魔物の反応はない。毎回戦っていては、疲れるので、ここは姿を見られていない内に逃げるのが吉だろう。
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追ってきた2体の魔物だが、ホタル達が反対側へ行くと、追うの止めたようだ。もう感知に引っかかってないから、出会うことはないだろう。
『今の内に階段を見つけるぞ』
目的は階段であり、魔物は出来るだけ避けるように道を選んでいく。そして、体感時間にて5時間ぐらい経った頃…………
「階段を見つけたけど……」
『魔物がいるな。……魔物か?』
階段を見つけたが、側でウロウロとしている魔物がいた。その魔物は人型の女性っぽかった。身体全体が白くて、髪がメデューサのように白い蛇がウネウネと動いていた。
早速、離れた場所から解析を使ってみた。
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氷獄人エレタルア
Lv38
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レベルが38だと!?
今まで見たステータスの中では、一番高いレベルを備えていた。ホタルは絶対に戦わないと決め、様子を伺う。階段前から退いてくれないと先に進めない。
『仕方がないな。ここで階段から退くまで待つか』
ホタルがいる場所は、エレタルアから300メートル程離れた曲がり角のとこだ。こっちは望遠を使っているから、向こうの様子がよくわかる。
エレタルアの方は何を思ってなのか、階段から離れる様子はなかった。
『なかなか離れないな……』
「そうですね…………ッ!? また2体の魔物がこっちへ近付いています!!」
『なんだと?』
足音から、少し前に追われていた魔物と同じだと思われる。ここで戦えば、エレタルアもこっちへ向かってくる可能性があるから、ここでは戦えない。
『…………仕方がない。迎え撃つぞ』
「イエッサー!」
向かってくる2体の魔物を倒すことに決めた。だが、エレタルアがいる場所はヤバイので、ここから少し離れた場所で迎撃を実行する。
『さて、何が出るんだ?』
「近付いています! あと500メートル程です」
ホタルも足音が聞こえ、結構大きかった。まさか、またゴーレム系か? と思ったら…………ブタだった。
ブモォォォォォ!!
いや、アレはオークか?
ブタで二足歩行だから、間違いないと思うが、解析をしておくか。
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フロストオーク
Lv17
HP116/146
MP 27/27
SP 94/118
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レベルはこっちより高いが、HP、MP、SPを見る限り、ステータスはそんなに高くはないだろうな。
充分、俺達でもやれそうなので戦闘をしようと思った。だが、背筋が凍るような視線を感じ、ホタルはアルエルを押し倒していた。
アルエルは「こんな時に!? う、嬉しいけど、魔物を倒さないと……」とか意味がわからないことを言っていたが、ホタルはそれどころではなかった。
2人が地面に伏せた際に、頭の上を吹き抜ける風があった。それを食らったフロストオークは一瞬で氷漬けになっていた。
『マジかよ……』
解析では、状態異常として出てないのに、フロストオークは動けない状態になって、HPを減らしていた。フロストオークはまだ生きていて、苦しそうにして、氷漬けから抜け出そうと暴れるが、ビクともしない。
そして、HPがなくなって2体のフロストオークは死んだ。
この状況を作った者は、壁の氷から身体を出しており、クスクスと笑っていた。
そう、さっきの氷獄人エレタルアが氷漬けにした風を操っていたのだ。
推測でしかないが、エレタルアはフロストオークの雄叫びを聞き取り、氷の中を通って、凄さ増しいスピードでここまで移動してきたと思う。
『クスクス、ヨケルトハトハ』
『何ぃ、念話を使えるのか?』
『ツカエルツカエル』
人間程ではないが、念話で話せるだけの知性はあるようだ。戦っても勝てないのはわかっているので、見逃して貰えるように交渉をしてみる。
『なぁ、俺達は最下層に用があるんだ。黙って行かせてくれないか?』
『ダメダメ、オタカラハワタシタチガマモレトイワレテイル』
「ん? 誰に言われたんだ?」
もしかしたら、ダンジョンを作った者のことを聞けるのでは? と期待したが…………
『ワカラナイワカラナイ。コエダケダケ』
「そうか…………、なら死ね!」
ホタルは念話で会話をしている間に、疾風をエレタルアに見られないように発動して、自分とアルエルの背に隠していた。
だが、疾風は外れた。エレタルアは再び、氷の中へ入って逃げたからだ。
『クスクス、オハナシハオワリ?』
『ふん、これ以上の情報を持ってないなら、役立たずで死ね』
『ダメダメ、ワタシニカテナイカテナイ』
エレタルアは自信満々に、自分は負けないと宣言していた。
『はっ、自信満々な顔を泣き面に変えてやるよ!!アルエル、やるぞ!!』
「イエッサーッ!!」
勝てる、勝てないの問題ではなく、アルエルはただホタルがやるなら自分もやるまでだ。
2人は格上である氷獄人エレタルアに挑むのだった…………
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