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57.勇者の生活

本日二話目に……勇者編となります!

今回は生活を書いてみました。

 


 初めて、魔法を使えるようになった日から2年経った。アルド・ダイムは7歳になり、心身とも成長した。

 ステータスも7歳の器をとっくに超えていた。



 ーーーーーーーーーーーーーーーー


 アルド・ダイム

 Lv3


 HP 31/31

 MP 219/219

 SP 36/36


 物攻 29

 物防 18

 魔攻 93

 魔防 71

 俊敏 39


 スキル

 〈上級〉

『輝光無効』


 〈中級〉

『瞑想Lv8』


 〈下級〉

『鑑定Lv9』、『魔力操作Lv7』、『魔力感知Lv9』、『光魔法Lv4』、『土魔法Lv3』、『水魔法Lv5』、『HP上昇(小)Lv3』、『MP上昇(中)Lv4』、『打撃耐性Lv2』、『痛覚耐性Lv1』、『水耐性Lv3』、『念話』


 称号

『勇者』


 ーーーーーーーーーーーーーーーー


 流石、勇者だと言える程の成長だ。レベルを上げれば、格段にステータスを上げれるが、成長したり鍛えたりすることで、ステータスの数字を上げることも可能だ。

 7歳になり、身体も出来上がっていく歳に剣術の指導もしてくれるようになった。母親は、元冒険者で剣術も魔法を使えたので、アルドは5歳の頃から指導をお願いをしていた。

 5歳はまだ身体が出来上がっていないから、身体を酷使することは禁止されていたので、7歳になって、ようやく剣術を教えて貰えるようになったのだ。


「剣は魔法と同じように、命を奪うことが出来るわ。それを理解した上で、剣を振りなさい」

「はい!」


 手に持っているのは、木刀だが当たりどころによっては大怪我をするだろう。だが、痛みを知らないで冒険者になるのは危険すぎるので、少しの怪我を覚悟して、母親は厳しく指導してきている。

 因みに、母親や怪我を治す回復魔法が使えるので、小さな傷が出来ても容赦はしなかった。


「まだ木刀に振り回されているわ。自分の重心を意識しながら、バランスを崩さないように振れることが出来れば、上出来だわ」

「はっ!」

「魔法のようにあっさりといかないけど、充分素質はあるわね」


 アルドは水魔法や土魔法をレベル5と3まで使える様になり、現在のままでも中の下までの魔術師として活躍できるだろう。

 因みに、アルドはまだ勇者であることや光魔法も使えるのは秘密にしている。勇者だとバレたら、後は何が起きるか予測出来ないからだ。


「十歳になれば、帝国領の住民は魔法都市学園に通わなければならないけど、貴方なら大丈夫でしょうね」


 学園か……、前の世界はただ勉強をするだけでつまらなかったが、この世界は違うだろうしな。

 剣に魔法もあるのだからなッ!!

 楽しみだぜーーおわっ!?


 未来の学園生活を思い浮かべていたら、顔に水の塊をぶつけられた。


「武器を持っていたまま、隙を見せちゃ駄目よ?」

「すいません……」


 今みたいに、隙を見せたら顔に水の塊をぶつけられてしまうのだ。今みたいのが何十回はあったので、水耐性を得たぐらいにだ。水の塊といえ、魔法なのだから、痛くなくても地味にHPが1は減る。傷付いてないから、すぐに回復するが。


「今日はここまでね」

「ありがとうございました!!」

「よくやるよな。アルドは」


 家から現れたのは、アルドの父親だ。領主であり、村では一番偉い人になる。


「あら、まだ反対なのかしら?」

「いや、反対までと言わないが、家督を継いで欲しかったな。何も、冒険者と言う危険な仕事をしなくても……」

「ふふっ、貴方は冒険者じゃなかったからわからないけど…………冒険にはロマンがあるのよ」

「ロマンね、ロマンか……、すまない。さっぱりだ」


 父親は、アルドと同じように領主の元で産まれ、家督を継いだのだ。家督を継いだ後に、冒険者をやっていた母親がジェムア村に寄った時、恋に落ちて……今に至るわけだ。




「アルちゃんーーーー!!」

「うげっ」


 アルちゃんと呼ぶのは1人しかいない。そう、幼馴染みのリムである。エルフで、長い耳が髪の間から覗いている。

 名前を呼んだら、いつもの如くに…………




「けっこんをしてー!」

「ウザッ」




 辛辣な言葉で返事を返す。リムもアルドと同じ7歳であり、少しは成長していて、容姿も他の子供が注目するようになった程に可愛くなっている。なのに、アルドはいつでもリムに対しては辛辣だ。

 いくら、可愛くなっていようが、毎日に今のように付きまとわれては、恋愛感情が全く浮かばない。せいぜい煩い幼馴染みだなーとしか思えないのだ。


「あぁ、冷たいアルちゃんもいいッ!!」

「マジで、何こいつ何なのだよ!?」


 リムは辛辣な言葉を吐かれても、頬を抑え付けられても、頬をほにゃっと緩めて嬉しそうに腕を組む。




「なぁ、アルド。リムちゃんの何処が不満なんだ? まだ子供といえ、可愛い娘に抱きつかれたら、男は喜びそうなんだが……?」

「簡単なことですよ。ウザさが全ての良さをマイナスにしているんですよ! あと、お父様は可愛ければ、誰にでも抱きつかれたら嬉しいのですか?」

「そうだな! 可愛いは正義だから…………あの、腕を掴んでいる所が痛いのですが……?」


 アルドの質問にキッチリと答えた父親だったが、母親が笑顔で腕をギリギリと掴んでいた。顔は笑っているが、眼は全く笑っていなかった。




「ねぇ、家の中でお話でもしましょうか? ふ・た・り・っ・き・り・で……」

「ひぃぃぃっ」




 哀れな父親は、まだ笑顔でいる母親に引っ張られて、家のドアの向こうへ消えていった。そして、父親の悲鳴が聞こえたが、アルドは無視をする。その間も、リムはずっとアルドの腕の温もりを堪能していた。


「ふふっ、暖かいー」

「はぁ…………、お前はお気楽なーーーーって、涎が付いている!? 汚ねえよ! 離れやがれぇぇぇぇぇ!!」


 2人は庭で騒がしくとも、暖かな日差しを浴びながら平和な日々を過ごしていくのだった…………







はい、どうでしたか?

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