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54.2階層は鏡迷路

本日二話目!


 


 1階層を歩き回っている時は、スノーゴブばかり相手をしていたが、たまに白熊みたいな魔物も現れて、疾風で倒して無傷で毛皮を確保したのだった。

 ホタルとアルエルには服を作る技術はないので、マントのようにして、寒さをある程度は防いでくれるようにした。

 そして、降りの階段はあっさりと見つかった。おそらく、浅い階層はそんなに広くはないと予測する。


『降りるぞ』

「ダンジョンは最下層が地下5階層なんですか?」

『わからないが、その可能性もある。今の時点では、わかりようがないしな』


 ダンジョンの事を話しながら階段を降りていく。そのまま、すぐに次の階段を見つけられたらいいなーと思ったらーーーー




『面倒な……』




 ホタルの目には、壁が鏡のように綺麗に映っており、分かれ道が幾つかあった。これだけで、この階層は迷路だと理解出来た。


「鏡があると、方向がおかしくなりそうだね」

『あぁ、俺から離れるなよ。はぐれたら、面倒だ』


 ホタルが先導し、それを着いていくだけのアルエルの形になった。ホタルは適当に分かれ道から道を選び、進んでいく。壁に傷を付けながら進もうと思ったが、短剣で引っ掻いても傷が全く付かなかった。


「ダンジョンって、誰が作っているのかな? 自然に出来たと言われても、信じられないかも」

『そこは同意だ。どうみても、手が加えられている人工物だろ。神が作ったかもな』

「神ですか……」


 アルエルは神と言うものは信じていない。殆どの神は人間が生み出した妄想でしかないと考えていた。

 だが、ホタルは違う。この世界は地球と違いすぎて、造られた世界のように感じられていた。

 その理由の1つは、スキル。この世界にはスキルがあり、地球には無かったものだ。

 2つ目は、神のお言葉(笑)だ。その声は誰が発している?

 もし、システムによって発されているとしても、そのシステムは誰が作った?

 その2つがあるから、簡単に神はいないとは言い切れなかった。

 今は魔物が全く出て来ないので、会話を続ける。


『アルエル、お前は生まれた時からスキルがあったことに疑問を持たなかったか?』

「…………」

『そりゃ、そうだよな。スキルがあって当たり前と常識に縛られちゃ、思わないよな』


 無言から否だと受け取り、ホタルは納得する。疑問を思わないように生まれた時から常識を植え付けられた可能性もあるが、それを知る者がいないから、なんとも言えない。

 続けて、別の話をしようとしていたホタルは違和感を感じていた。アルエルの魔力は近くにあるのを感じているが、匂いは離れているように感じていた。


『まさか!?』


 ホタルは振り向いて、後ろを確認したら、アルエルはいなくて、アルエルの魔力を持った氷像だけがいた。しかも、その氷像は手が槍みたいに鋭く尖っていた。


「ホ…………ホタル、様……!!」

『何故、逸れた!?』


 ホタルは氷像の手を避けながら、声が聞こえた方向を見てみるが、アルエルの魔力は所々に出来ており、正確な場所を感知出来なかった。

 匂いを頼ろうとしても、鏡が正確な道を隠していて、先に進もうとしても行き止まりだったり、氷像が生まれたりもした。


「ほ、ホタル……様!」

『くっ、一番強い火魔法を使えぇぇぇ!!』


 氷像は火魔法を使えないので、火魔法の魔力を感知する方法を選んだ。


「イエ、ッ…………サー!」


 こっちの声が届いたようで、力強い返事が来た。アルエルは『火炎華』を使った。アルエルを中心に、5方向へ開くように、炎の華が咲く。その炎は、氷像を溶かして熱が短剣でな傷を付けられなかった鏡にヒビを入れる。


『鏡を壊してやるよ、アルエル! 耳を塞げ!!』

「イエッ、サー!」


 ホタルはスキルポイントで取った新しいスキルを使う。




 ウオォォォォォォォォォッ!!




 ホタルが新しく取ったスキルとは、ベアーズやベイサーベルが使っていた『咆哮』だ。スキルポイントは400と高かったが、使いやすい技だと思ったので、このダンジョンに入る前に取っておいたのだ。

『咆哮』とは、注ぎ込んだSPの分だけ威力が上がる。今のスキルレベルでは、上限は30までしか注げないが、ヒビが入った鏡には充分だった。

 巨大な音と同時に衝撃がヒビをさらに大きくして………周りにあった鏡が一斉に壊れた。全ての鏡が割れる時は幻想的で綺麗だったが、見惚れている場合ではない。アルエルを探さなければ、と見回すが……すぐに見つけた。


「ホタル様!」

『壁一枚の先にいたとはな。視界や魔力だけではなく、音も狂わせていたのか』

「あ、向こうに階段が見えます!!」

『もう見つけたのかよ』


 周りをよく見ると、一つの丸い部屋に二つの昇りと降りの階段があるだけで、そんなに広くはなかった。




 む?




 もう2階層はクリアかと思えば、階段の前で氷が盛り上がって、大きな氷のゴーレムが現れた。

 防御が高そうだなと思いつつ、解析を使ってみた。



 ーーーーーーーーーーーーーーーー



 スノゴーレム

 Lv14


 HP 201/201

 MP 101/101

 SP 304/304


 物攻 114

 物防 186

 魔攻 69

 魔防 163

 俊敏 25


 ーーーーーーーーーーーーーーーー




 面倒な敵が現れやがったな。






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