39.少女の保護
本日三話目!
えぇー、何これ?
少女がピンチっぽいんだけど。
ホタルは、獲物を求めて森の中を歩き回っていたら、大きな音がして、そこに向かって見たら…………、少女がピンチだった。
これは助けろと、神は言ってんのか?
少女はさっき、希望を浮かべたような顔だったが、今は絶望な表情に変わってるな。
まぁ、俺も魔物だから仕方がないか。
ホタルはたまたまだが、その場面に居合わせたんだし、助けることにする。少女からこの世界の情報を得られるかもしれないし。
とりあえず、熊……ベアーズと言うのか。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ベアーズ
レベル12
HP 124/124
MP 38/38
SP 67/91
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ふむ、SPまで見れるなら、基礎は互角ってとこかな?
ホタルが作った基準。SP以上に見れることが出来れば、格下。それより見れる情報が少なかったら格上。
そう決めつけていた。確証は薄いが、間違ってはいないと思っている。
先に少女から離れていやがれ!
純回路にーー雷砲!!
ホタルから雷砲を撃たれ、ベアーズはバックステップで後ろへ避けた。一発で終わらずに、何発か撃ち込んで少女から距離を取らせる。
牽制のつもりで放った雷砲だったが、一発だけ前脚に当たっていた。
お、ラッキー。
距離があるから当たらないと思っていたが、俊敏が思ったより低かったのかな?
そう思っている内に、外れた雷砲は木や岩などに当たっており、磁力の力で引き付けることが出来る岩だけが前脚にくっついていく。
ベアーズはくっついた岩が邪魔で振り払おうとするが、なかなか取れなかった。
死ね! 疾風!!
俊敏が低いとわかったので、もう疾風で倒せると判断した。
だが、ベアーズはまだ終わりではないと咆哮で迎撃をしてきた。
疾風と咆哮、勝ったのは…………咆哮の方だった。
ほぅ、強いな!!
だが、疾風によって威力を軽減されているので、衝撃波によって受けたダメージは微々たるものだった。
だが、続けて咆哮を使おうとしているベアーズに舌打ちをしていた。何故なら…………
自分の側に少女が倒れていたからだ。
自分がやれることは、盾になるだけだ。疾風などを使ったら、後ろにいる少女に届く可能性がある。だから、使えなかった。
グォォォォォガァァァァァァ!!
ベアーズは咆哮で使うSPは12。
残ったSPで咆哮はあと4回は使える。その4回を連続で使って来ようとしている。
アルエルはまたその咆哮が来ることに身体を硬くしていたが、前に立つものがいた。ホタルが少女を守るように前へ立っていたのだ。
魔物に守ってもらうことになるとは思わなかったアルエルだったが、今はそれに頼るしかなかった。
咆哮が撃ち出され、眼を瞑っていたが、その衝撃波は全く来なかった。
それは、前にいる魔物が盾になって、自分を守っていてくれているからだ。
魔物だってわかっているが、アルエルは心の中で頑張って、頑張って……と応援しながら、意識が途切れていくのだった。
あー、痛え。
少女は気絶したが、無事みたいだな。
ホタルは耐えていた。衝撃耐性と純回路による防御の底上げでダメージはHPの三分の一だけで済んだ。
まさか、耐えるとは思っていなかったのか、ベアーズは一歩だけ後ろに下がっていた。
もう終わらせてやるよ!!
疾風を撃ち出し、もう咆哮で迎撃出来ないベアーズはそのまま喰らうしか出来なかった。病苦が身体を蝕み、動きが悪くなる。
雷脚に、突進だぁぁぁぁぁーーーー!!
鈍くなったベアーズの腹に頭突きを繰り出した。ベアーズの肋骨が砕かれて、内臓を破壊した。
グゴガァァァ、アァァァ…………
そのまま、病苦で最後のHPを削り取られた。危険度Cのベアーズはここで息絶えたのだった…………
ふぅ、守りながら戦うのはいつもより疲れるな。
勝てたからいいけど……。
側で気絶している少女を見て、助けたのはいいが、これからはどうしようかと悩むホタルであった…………
さぁ、ホタルは少女をどうするのか?
続きをお楽しみに!




