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37.外外外ーー!!

本日一話目!!

今日から長い休みが終わり、仕事が始まる……。

いつもみたいに四話とかは難しいけど、書けたらすぐに投稿したいと思います!


では、どうぞー。

 


 太陽だぁぁぁぁぁーー!!

 青空だぁぁぁぁぁーー!!

 森林だぁぁぁぁぁーー!!

 人間だぁぁぁぁぁーー…………え?


 出口を通り、外に出られたのは良かったが…………入り口前に兵士が二人いた。その兵士も迷宮から出てきた自分に驚いているようだ。

 先に声が上がったのは、兵士の方だった。


「な、なんだと! 迷宮の魔物は出てこれなかったんじゃなかったのか!?」

「わ、わからない! だが、魔物が出てきているなら、始末するだけだ!!」


 うわぁぁぁっ!ヤル気満々だよ、こいつらは!?

 なんで、危険察知が仕事をしない…………まさか、弱いのか?


 危険察知が反応しないパターンは自分より弱いか、敵が危険察知を反応させないスキルを持っている可能性だ。

 何故、兵士が迷宮の入り口に立っていたのか、わからないが戦うしかないようだ。


「うおぉぉぉぉぉーー!! くたばれ!!」


 剣の振り降ろし、スケルトンよりも早かったが、目に見えるぐらいのスピードだったため、避けることが出来た。


「はぁっ、”火球”!」


 もう一人の兵士は火魔法でホタルを焼こうとするが、ホタルは疾風で迎撃をする。

 その迎撃が火球よりも強かったため、火球を飲み込んで、そのまま兵士一人を襲った。




「ぐがぁぁぁぁぁーー!!」

「なっ、【病苦】!? 今、薬をーーーーッ!?」


 兵士は鑑定で状態異常になっているのがわかり、ポケットにしまっていた薬を仲間に渡そうとしたが、ホタルが銀製の短剣を投げつけて、当てた薬は地に落ちた。

 そのまま、雷牙で無事な方の兵士の脚に噛み付いた。


「が、がぁぁ、ま、ひ、だと……」

「た、助けて…………」


【病苦】を喰らった兵士はもうすぐで死にそうだ。ホタルは無視して、薬が入った瓶を踏み潰した。

 先に手を出したのは兵士であり、殺しに来たので慈悲を与える必要はなかった。


「き、き、さま……」


 なんだろうな、こっちを睨んでいるみたいだけど、罪悪感は沸かないなー。

 こっちは元人間だけど、心は魔物に近づいてんのかな?


 もうすぐで死ぬ兵士だが、罪悪感は全くなかった。前のホタルだったら、ほんの少しは罪悪感を感じていたかもしれないが、今は魔物だからかなーと納得するのだった。


「あ、ぁぁ……」

「ぐ、がぁ、見て、いるだ、けで……トドメ、を刺さ、ないのか……」


 む、苦しませるつもりじゃなかったが、考え事をしていて忘れてたな。

 まぁ、早く死にたいなら殺ってやるよ。


 ホタルは【病苦】になっている兵士を先に殺した。首を鋭い牙で噛み付いて、兵士の口からドロッとした血が吐かれる。


「く、つ、ぎは、俺か……」


 思ったより麻痺の効果が続いてんな。こいつに、この世界のことを聞いてみたかったが、仲間を殺されては答えるとは思えないな。


 まぁ、今すぐ知りたいことではないので、麻痺をしている兵士の首に鋭い牙を近付かせる。


「く、そが、だー、ヴィン、帝国、バンザイーーごふっ!」


 む?

 何か言いかけていたような……?

 まぁ、いいか。


 これで、ホタルは二人の兵士を殺した。初めての人殺しだが、なんとも思わなかった。


 あ、解析してステータスを見ておけば良かったな……。

 多分だけど、こいつらはただの一般的な兵士だよね? 弱いし。


 その通りだった。帝国から配属された見張りの兵士であり、迷宮から魔物が出てくることはないし、周りも強い魔物がいると聞いたことがない。見張りの仕事は、迷宮に対してではなく、冒険者が危険な迷宮に入らないようにするためなのだ。だから、あまり強くない兵士が配属されていたのだ。




 うむ、イレギュラーがあったけど、ようやく外に出れたな!!

 そういえば、迷宮の魔物は出れないとか言ってたっけ?

 あと、言葉もわかるな……。


 召喚された時も皇女の言葉がわかったことから、地球とこの世界は強い結びつきがあるかと考察する。

 そうではないと、スキルや知識なしで言葉がわかるわけがない。それに、召喚も地球から呼び寄せたのも関係があるかもしれない。

 考えていることが正解かはわからないが、言葉がわかるのは助かると思った。

 迷宮から出れないとか言っていたが、どうせ、『狂戯の霊魂者』が仕事をしたのだろうと決めつけていた。

 迷宮からの縛りを外せなくては、強力な封印を解けるわけがないとかで。


 さて、外に出たのはいいが、何をするか…………。


 目的は二つ。

 皇女との約束を果たす、継承スキルを集める。

 今のところは二つしかないが、共通していることは、どっちも強くならなければ達成出来ないことだ。魔物のままで会いに行けば、殺される可能性が高そうだ。継承スキルは言わずとも、ダンジョンをクリアできるぐらいの強さが必要だからだ。




 うーん、別に皇女とは自分から会いに行こうと考えなくても、いつか何処かで会いそうな気がするんだよな。なら、先に継承スキルがあるダンジョンを探すか!!


 何処にあるかわからないダンジョンを自分の脚で探しに行くのだった…………









いつもブックマーク登録をありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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