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23.封印の扉

本日五話目!!

 



 チョロチョロチョロチョロ…………




 エサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサエサ…………




 いねーよ!?

 まぢで虫一匹もいないとか!?


 ホタルはまだ最下層で、生き物を探していたけど影一つも見つからない。


 はぁー、まぢで最下層は強い魔物がウジャウジャしているのが定番じゃなかったのかー。

 いや、ウジャウジャと沸いたらこっちがヤバイよな。

 うーん、どうしよう…………。


 レベル上げをするなら、4階層に戻った方がマシだと考え、4階層へ繋がる階段に戻ろうと思いかけた所にーーーー




 む、アレは何だ?




 向こうに薄っらと黒いのが見えた。周りの景色とは違い、黒いのがあったことから、ホタルはあの黒光りGが頭に浮かんだ。




 みーつーけーたー!

 黒飴ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!




 黒い物がある場所へ駆け込む。危険察知が仕事をしないことから、自分より強者ではないのはわかっているので、遠慮もなく真っ直ぐへ進む。

 そしてーーーー




 は?




 扉?




 黒い扉だとーーーー!?




 餌ではなくて、ガックリとするホタルだった。だが、ガックリする時間は長くもなく、ホタルが近付いた瞬間に黒い扉が紫色の鎖が扉を封印するように輝き始めたのだ。



 え、おぉっ? 大袈裟なパーフォマンスをやってくれるとは!?

 しかし、封印みたいに見えるが…………


 向こうに何があるのか知りたいような、知りたくないような……。

 そんな心情なホタル。大仰な封印をしている扉の向こうにある物が読めなかった。

 普通なら、伝説級の宝箱があるとか考えるが、ホタルは厄介な物を封印しているようにしか見えなかった。


 まさか、邪神が封印されているとは言わないよな……?

 なんか、扉が黒いし、鎖も邪なる物にしか見えん!!


 封印されている扉から離れるべきかと考えているホタルだったが、あることを思い出した。




 あ、俺に封印を解けるような鍵はないし、力も無かったよな?

 なんだ、なんだよー!

 ビビらせやがって!!




 自分に封印をなんとかする方法がないことに安堵するホタルだった。

 しかし、封印の鎖がどういうものか気になった。


 ふむ?……やはり、 解析は無理か。

 魔力感知に引っかかるから、鎖は魔法みたいだな。それに、魔法をぶつけても壊れなそう。

 まぁ、俺には魔法を使えないがな!!


 試しに、鎖へ触れてみる。どんな感触がするのか、興味津々で欲求に抗えなかった。

 そっと、ゆっくりと鎖へ近付くとーーーー




 バチッ、バリリリィィィーーーー!!




 音を立てて、封印の鎖が壊れた。ホタルは何が起きたのか理解してないまま、頭の中にいつものお言葉が流れ込んだ。




 《ホタルは封印を解く条件を達してはいませんが、『捕縛無効』により、封印の破壊を成功致しました》




 え?




 え、えっ?




 えええぇぇぇぇぇぇーーーーっ!?




 な、なんで封印が破壊されるんだ!?

 神のお言葉(笑)は条件を達してはいないが、『捕縛無効』で破壊することに成功したと…………

 こんな展開は読めるわけねぇだろ!?

 扉が開いちゃう!?


 ゆっくりと開いていく扉。今から離れようとしても、引き込まれる力に抗えなかった。


 うわぁっ!?

 逃げられない!

 んんんーーーー!!


 地面に爪を立てて、引き込まれないように踏ん張るが、引っ張られる力が強くて少しずつ扉の方へ引きずられていく。




 む、無理だ。

 扉の中はブラックホールみたいのがあるし、ここまでかーーーー




 ついに、地面から爪が離れてしまい、悲鳴を上げながら扉の中へ吸い込まれていくのだったーーーー








ホタルに何が!?

続きは次回にてw

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