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怒気怒気!鎧ちゃんとの話し合い!

あけおめです。ことよろです。

適温すぎて逆にビビるなーってくらいの気温があるはずの石室には、今マグマな世界が構築されてると言っても過言ではないだろう。


「では、話を始めましょうか」


鎧のかつてない威圧感。圧迫感。と言うより人生レベルで初かもしれない。


「あなたは、休まなさすぎです」


鎧の背後に炎が見える。


「毎日毎日、不健康な食事をして」


幻覚なのだろうが、炎はメラメラとさらに燃え盛る。


「先生のためと言って練習に深夜まで励み」


鎧が片膝を持ち上げる。


「朝早くから黒音さんの別作品の編集作業を行い」


もう片膝を上げ、鎧が立ち上がる。


「寝る時間も一日1時間未満!何考えてるんですか!」


む。1時間も寝れば十分じゃないか?


「1時間じゃ足りないんです!」


頭を中を読まれた、だと…?だが、


「だが、「だがもしかしもありません!」…ああ」


全く、人の話を途中で切るなんて礼儀がないな。にしても…本当に熱いな。


圧倒的熱さ。息苦しさ。それは、一段と鎧が近づいてきてようやく気づいた。


「…なぁ鎧」


「なんですか!」


さも「怒っています」と言った仕草の鎧に俺は問う。


「その後ろの炎だが…本物なのか?」


「へ?」


鎧は振り向き、炎を初めて認識したように狼狽える。


「な、なんですか⁉︎この炎⁉︎え⁉︎誰がやったんです⁉︎」


「落ち着け。一度触ってみろ」


「いやですよ⁉︎私溶けたくないんですが⁉︎」


鎧は嫌がって壁の方によっていくが、炎はその鎧について動く。


「そんなこと言わずに…ほいっ」


そんな鎧を俺は少しこづいて炎の中に転ばせる。


「熱ッ!…くない?」


よし。予想通りだ。


「やっぱりその炎、お前が出したっぽいな」


ダメージ喰らわないってことはそう言うことだろーな。


「さて、スキルツリー見てみろ」


俺の指示に従い、鎧はウィンドウを開く。


ちなみに余談とはなるが、本来デザイアのスキルツリーは本体たるプレイヤーが見ることができる。


しかし、意思疎通できるデザイアが知られていなかったために鎧で初めて分かったのだが、デザイア側から視認にロックをかけることができるらしい。


「えーと…あっ、ありました!【怒炎(どえん)】だそうです!」


「…名前からわからないことはないが、一応聞いておく。発動条件は?」


嫌な予感が少し頭をよぎる。


「本気で怒ること。だそうです!」


「実践不可じゃねぇか!」


「あとダメージもないそうです!」


「クソじゃねぇか!」


嫌な予感は無事的中。


実践使用できないネタスキル取得とか…なんでこのタイミングなんだよ…


謎に謎が重なるレベルの超難解なスキル取得タイミング。


もし本気で怒るだけでこのスキルが取得できるなら、今まであの扱いで一回も怒ってなくて今回初めて起こったってんなら…随分と辛抱の強いやつだな。


「って、そんなことより!もっと寝てください!」


鎧は唐突に話を戻してくる。


「あーはいはい。分かったよ…今度有給取って一日寝る。もう行くぞ」


そして俺は少し固まり、その後焦って追ってくる鎧を連れて洞窟の外に出るのだった。


今度とは言った。だがいつと明確に言ったわけでもない。あぁーー…年末でいいか。


言い訳を考えながら俺は歩く。


何を求めるでもなしに。

タイトルですか?ええそうですよ!ふざけました!でもいいじゃないですか!疲れたんですよ真面目なタイトルに!


と言うわけでこっからも時々ふざけるかもだけどよろしくお願いします。

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