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ドキドキ?クラン訪問

「よし、ログインするか」


 連休前の講義が午前中で終わるの最高。さて、約束もあるしさっさとログインしよう。






「よし、行こうか」


「うん。場所はわかるの?」


「ああ。昨日聞いておいたから大丈夫」


 さて、やたらと広いこの国だが意外と道に迷うってことはない。目的地が明確であれば特に迷うことなく、あっという間に着いてしまった。


「でっか……」


「うん、大きいね……」


 さて、教えてもらった場所に着いたんだが……。建物が想像していたものの何倍も大きかった。はあ……、大規模なクランともなるとここまでの施設を活動の拠点にしてるのか……。うちは現状少人数とはいえ、今後人数が増えないなんてことはないだろうし、最終的にはこのレベルの建物を用意する必要があるんだろうか。


「よ、よし。入ろうか」


「うん……。なんだか緊張するね」


 緊張もするだろう。だって、やたらと見られてるもん。理由はまあ……、俺だろう。リオンさんはこのクラン「レグルス」のエースだ。クランリーダーではないもののメンバーからの信頼はそれはもうすごいことだろう。そんな人をハンデありとはいえ倒したプレイヤーが訪れたら、そりゃあ気にもなるだろう。


「何してんだ?」


「っ!びっくりした……」


「おっす。約束通り来てくれたんだな。歓迎するぜ。み……こっちではヨミか。久しぶりだな」


「お久しぶりです。お兄ちゃんがいつもお世話になってます」


「こっちこそ。2人は友達なんだってな。後輩の妹の友達が私を倒したプレイヤー。全く、偶然にしちゃ出来過ぎだな」


「まあ、それはそうですね。約束通り来ましたよ」


「おう。ようこそ、私たちのクランハウスへ。歓迎するぜ」


「にしても大きいですね。城も見てきましたけど、迫力だけならここも負けてないというか」


「うーん。まああの城、見た目ほど広くはないけどな」


「その言い方、入ったことあるんですか?」


「あるよ。てか、王女と仲良いから顔パス」


「ええ……。すごいですね……」


「王女と知り合ったのは偶然だよ。あそこは狭くて色々窮屈だから私もこっちに来たいなんて言ってたぜ」


 トッププレイヤー恐るべし……。その気になれば国家権力級の力を使えるって控えめに言ってバランスブレイカーでは?大丈夫?いや、王女ならセーフなのか?こういう調整って大変だよなぁ……。


「さて、せっかく来たんだ。2人ともゆっくりしてけよ」


「はい。あ、そうだ。鍛治師の人っています?プレイヤー産の武器に興味がありまして……」


 今の所ウォーグに武器や防具といった装備の類は任せっきりなんだがプレイヤー産のも気になるのだ。プレイヤーならではの発想で生まれた武器とかとんがった性能してる武器とかありそうだ。


「それなりにいるぜ。ふふ、ちょうど良かった」


「え?それはどういう……?」






 ちくしょう!どうしてこうなった!さっきから質問ばっかだ。朧もそうだが、BT-01も使ってたんだった……。そりゃあ気になるよなぁ……!


「あのー!質問は順番に!後こっちは武器を探しに来たんですけど!」


 よし、落ち着いたな。質問されるのは特に問題はない。一つずつ捌いていけばいいのだ。








「はあ、はあ……。満足ですか?」


 くそ!いい顔しやがって……。質問の量がこんな多いとは……。まあ予想はできたか。


「はい、こっちは質問に答えました。というわけで今度はこちらの番です。武器を探してるんですけど、いいのありますか?」


 うおっ!なんか一斉に挙手してるんだけど……。当たればいいのか?はい、そちらの方。


「夜火さんは剣士系統のジョブですよね?というわけでこちら、薙刀です」


 ええ……。初手から予想外の回答である。薙刀……使えなくはないけど……うーん。リーチの長い武器は持っておいて損はないか?いやー保留かな?


「次の方。あ、そういえば。俺のジョブは傭兵です」


「はい。傭兵であれば武器種にこだわる必要はあまりないと見た。というわけで、モーニングスターです」


「???」


 えー?癖が強くない?ここの人たち。まさかのモーニングスターである。しかも鉄球と持ち手が鎖で繋がってるタイプ。


「ちょっと借りても?」


「ええ」


 うーん、ステータスは足りてるっぽいな……。ええ……、防御貫通効果?何これ強いのでは?とりあえず退いてもらって振り回す。STR上げればもうちょっと軽々と振り回せるかな?


「せーのっ!」


 おお……!見た目通りの破壊力だ。あれ?意外とありなのでは?今の所最有力候補。






 あの後、我こそはという人が集まり大プレゼン大会みたいなのが始まった。判断に困るレベルで色々な武器が出てきたので購入の判断はまだついていない。


「すごい熱量だったね……」


「ああ、本当に。まさかヨミにも勧め出すとは……」


「私は剣以外使わないから……」


「なかなか面白い奴らだろ?」


「リオンさん……。いやぁ、すごいですね。皆さん」


「ネタ武器ばっか作ってるわけじゃないからな?アイツらが紹介してたのは大体息抜きで作ったものだからな。しっかり依頼すりゃあいいのに」


「それもいいですけどね。まあ、いろんな武器があるってわかったんでこれもいい経験ですよ」


 本当にいろんな武器があった。印象的なのはモーニングスターと爆発する剣だったな。ダイナマイトニウム……お前を使う時が来たんだろうか。


「さて、さっきのプレゼン会に参加してないけど私のおすすめがいるから紹介させてくれ。年齢も多分近いだろうから仲良くしてくれないか?」


「初めまして、私は焔。君が話題の夜火くんだね?」

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