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一夜明けて

お久しぶりです。加筆修正はまだ終わっていませんが書きたくなったので更新。修正と並行して更新していきます。

「それで?意気揚々と再戦を申し込んでボコボコにされた、と」


「いや、まあ……、そうですね……」


 大会後、大学で秀我と2人で昨日のことについてあれこれ話していた流れで再戦した話をしたわけだ。


「それはそれとしてだ。これからどうする?」


「うーん、ノープランってわけでもないけどまだ少し悩んでるかな。そっちは?」


「あの人の言いつけ通りに王国とやらに行くつもり。その後は装備整えたり、レベル上げたりって感じかなぁ……」


「王国か……。まあ、そこになるか」


 運営からこのゲームのストーリーの進行が正式に発表された。最初のボス戦はレイド形式らしく、そのモンスターの出現場所は王国のさらに先らしい。つまり、レイドに参加するなら必然的に王国によることにはなるわけだ。


「なら、ひとまずはみんなで王国に行く感じでいいんじゃない?」


「そうだろうね。後で二人にも聞いてみようか」


「了解。そろそろ次の講義室行くか」


「うん」


 大会は決してゴールではない。まだまだゲームは始まったばかりなんだ。











「さて、そろそろログインするかな」


 あの後あれこれと相談し、明日からみんなで王国を目指すことに決まった。クランの拠点なんてのもあるらしく、それも見たいなんて話もあったがレイドまでそれほど時間があるわけでもないので悩ましいところだ。大会の熱が冷めないうちに的な考えなんだろうが流石に1週間後っていうのはなかなか挑戦的な気がする。とはいえ、確かにゴールデンウイークの連休は比較的参加もしやすいだろう。前々からゴールデンウイークにストーリーが進行するっていう話はあったみたいだし。


「うし、ログインっと」






 さて、王国へは明日速攻で向かうっていう話になっているので今日はフリーだ。とはいえ、街を歩いていればそれなりに声を掛けられることもあるわけで――――――






「やっぱりここに避難するしかないよなあ……」


「人の工房を避難場所にするなよ……」


「しょうがないだろ、ここと宿ぐらいしか他の人が来れない場所がないんだから」


「ったく、仕方ねえなあ……。それで?今日の要件は?」


「大会も終わったし、そろそろ本腰入れて装備を整えようかと思っててな」


「ああ、確かに。これまでは手元にある素材で装備を作ることが多かったな」


「そうそう。ここらであり合わせで作るんじゃなくてしっかりとしたのを作りたいと思って」


「なるほど、それは悪くない考えだ。そろそろあれが動きだす。特に防具はしっかりさせた方がいいかもな」


「あれっていうのは、SOLだっけ?あいつのことか?」


「ああ、そうだ。それで、防具なんだが……。確か王国に向かうんだってな?その先にいるやつでお前さんにピッタリなのがいる」


「それで?」


「そいつの素材をそれなりの数集めてきて欲しい。そいつの素材でシリーズ装備を作ろうと思う」


 シリーズ装備。同じモンスターの素材を使って頭から足までの装備を作って装備すると装備が持つ効果に加えてシリーズを揃えたボーナス効果がつくとかそんな感じだったと思う。


「色々聞きたいことがあるんだがいいか?」


「何でも聞いてくれ」


「まず、間に合うのか?」


「お前次第であるが、素材さえ用意してくれれば意地でも間に合わせる」


「わかった。そこはあんたを信じるよ。次に聞きたいのはどんな装備になる?」


「今のお前さんに必要なのは魔力、知力、あと機動力だと考えている。俺が想定しているのはその3つのうち、魔力と機動力を補うための装備だ」


「了解。それで?どんなモンスターの素材がお望みで?」


「光来鳥グロリアスだ」


「ユニークか?」


「いいや、違う。まあ、場所は後で教えるがとりあえずどでかい山の上にいる鳥だ。そいつらの素材を集めてきてくれや」


「わかった。なるべく早くに集めてくるよ」


 ここの工房は基本どの街からでも来れるのはありがたい仕様だ。さて、方針は大体決まったな。王国に行き、素材を集めて、レイド戦の会場へ向かう。そしてレイドボスを攻略する。やることはまだまだ尽きない。楽しくなってきたな。

ひとまず現時点で大きな変更があったのは夜火が言葉を覚えるまでにかかった日数ですかね。時系列を整理してたら2か月だと色々間に合わなそうだたので1か月に変わりました。それ以外は今のところ大きな変更はなさそうですかね。そのうち、活動報告でまとめてあげる予定です。

遊戯王のカードゲームアートワークス読んでモチベーションかなり上がりました。鉄獣戦線が好きです。

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