大会は目前
PVP大会の開催を目前にして、エデン・ヒストリアのプレイヤーたちは大盛り上がりしていた。
・雑談掲示板にて
140:グラス
もうすぐPVP大会開催だけど参加する人ってどれぐらいだろうか
141:マグカ
上級、中級、初級の各リーグ大体300人前後らしいぞ
142:ラインバル
今回は獣魔王、魔導王、剣神の3強のうち誰が優勝するかな
143:トール
闘技場のPVPランキングの順位なら獣魔王が勝ってるが、どうなるかはまったくわからん
あの人達、大会のたびに装備変わってるし
144:マグカ
上級は基本見慣れたメンツばっかだが、中級と初級は新規プレイヤーも多いな
145:焔丸
中級のシード枠にいる「夜火」ってプレイヤー、どっかで聞いたことある気がするんだが
146:いころ
あれだよ、アイアスにいた変な言葉でしゃべるインナー姿のプレイヤー
147:焔丸
それだ。ありがとう
148:ラインバル
異端者って、ストーリーが始まらないせいで不遇枠のあれか
149:いころ
ストーリーの進行が発表されたから不遇かどうかはこれからだぞ
150:グラス
初心者同士の戦いって見てて楽しいのだろうか
151:焔丸
もしかしたらとんでもない逸材がいる可能性があるから、うちのクランリーダーは有力な新人探し
のために観戦するって言ってたわ
152:グラス
そうか、クラン大戦もあるから有力な新人はクランに取り込みたいのか
153:マグカ
今回の大会も盛り上がりそうだな
・イルスの闘技場にて
イルスの闘技場に3人のプレイヤーが集まっていた。闘技場PVPランキング上位3人のプレイヤーたちだ。
1位:【獣魔王】リオン
2位:【魔導王】ツバキ
3位:【剣神】みょー
「今回は負けませんよ、先輩方」
「相変わらずでかい口叩くじゃねえか」
「そうですね。今回は私に勝てるといいですね、みょーくん」
「今回こそは勝ちますよ。それより、先輩たちは他のリーグの試合見ます?」
「私は見るな。中級リーグの優勝者と試合しなきゃいけないしな」
「私も見ますよ。よさげな新人さんをクランに勧誘したいですしね。みょーくんはどうするの?」
「俺も見ますよ。妹は出ないって言ってましたけど、妹の友人は出るらしいので」
「そうか。ちなみに強いのか?」
「最近ようやく合流出来たって言ってましたね。別のゲームでかなり強かったらしいんで、それなりに強いと思いますよ」
「へえ、そいつは楽しみだ」
「妹さんはクランに入っているの?」
「その友人と作ったって言ってましたよ。残念ですね、妹をクランに入れれなくて」
「そうですか、それなら仕方ないですね」
「久しぶりの祭りなんだ。楽しくいこうぜ」
「ええ、もちろん」
「当然ですよ。先輩方は俺に負ける準備をしておいてくださいね」
「ハッ!生意気な後輩だ」
「負けるのはみょーくんですよ」
・都内某所にて
「さて、諸君!いよいよPVP大会が迫っている!準備は万全か!」
「はい、社長!今回のイベントも皆、気合十分です」
「そうか!もうすぐストーリーも進行する。今回のイベントは何としても成功させようじゃないか!」
おーーー!!!!という社員の掛け声がこだまする。
ここはエデン・ヒストリアを運営する「エデン・クリエイターズ」本社。
「社長、今回はだれが優勝すると思いますか?」
「そうだな……。上級はわからんとしか言えんな。中級は……、うーむ……」
「やはり彼ですかね?ほら、異端者で『言葉の制約』を引いた彼」
「夜火くんか……。確かに彼はもう観測者と接触しているし、可能性はあるな。ユニークも倒したのだろう?」
「ええ、彼は間違いなく優勝候補でしょうね。社員の間でも話題ですよ。なんせ彼、旧人類の兵器を使おうとしているそうですから」
「それはいいな!大会が盛り上がるだろう」
「一部の社員はあれについての問い合わせが増えるんじゃないかって不安がってますけどね」
「安心しろ、定時には帰れるよう私も努力する。それにストーリーが進行していけばそのうちあれは大して珍しくもなくなる」
「そうですね」
「とにかく、当日体調を崩さないよう皆に呼び掛けてくれ。運営しながら皆で大会観戦をするのだからな」
「わかりました」
それぞれが大会当日に向けて準備を進める。大会は目前だ。
掲示板書くの難しかったですね。